普段ランニングをしているんですが、挫いたとかでもないのにいつからか足首が痛むようになっちいましてね、同僚に紹介してもらって整骨院に通うようになりました。
今まで整体とかマッサージとかほとんど行ったことなくて、というか、くすぐったいだけだったり効果が感じられなかったり、苦手っつーか信用してねーっつーかでむしろ遠ざけていたんですよ。
世の中の肩こり自慢みたいなやつあるじゃん?
「わたしマッサージ行くと肩が鉄板みたいだって言われてー」
「わかるーわたしなんて肩こりから頭痛まで出るようになっちゃってー」
ってちょっと嬉しそうに不幸自慢の応酬する人たちけっこういるじゃん。文句言ってねーで泳いだり走ったりして自力で改善する努力しろよって思ってたのね。
そもそも肩がこるとか、血の巡りとか、マッサージとか、鍼灸とか、目に見えないものについていろいろ言われたって知らねーよって生きてきたのね。
だからさ、いつまでたっても治らない足首の痛みも、放っておけば良くなると思って1ヶ月走るのをやめてみたり、荒療治とばかりに痛みを押して走ってみたり、いろいろやったりやらなかったりしてたんだけど、数ヶ月たっても一向に良くなる気配がないからおかしいなーと思っていたんです。
ある日、「加齢と共にケガの治りが遅くなったかもー」なんて会社で話してたら、同僚から整骨院を紹介されまして。
本当に良い先生だから騙されたと思って行ってみろって、ちゃんと治した方が良いって言われまして。
家からも会社からも離れてるからめんどくせーと思うものの、今のまま治らないのもいやだし、ものは試しだとその整骨院に行ってみたのが通うようになったきっかけなわけです。
実際に行ってみたらさ、そこの院長がさ、俺と同年代のムキムキマッチョな爽やかイケメンだったわけ!
や!違うよ!違う違う!
俺がそこに通うようになったのはマッチョだからとかイケメンだからとかじゃないから!
たまたま!たまたま整体の手腕が俺の体に合ったってだけで全然下心とか邪念とかないから!マジで!
み、みなさんに情報としてね、そそそういう人に施術をしてもらってるよというね、充実した情報を提供したかっただけでそれ以上でもそれ以下でもない!!ふぅ
むしろ若くね?って。腕が良いって聞いてたからてっきり角田信朗みたいな人が出てくると想像してたのになんてこと!
そこは1人で経営されている整骨院で、当然施術中は2人きり。
パンツ1丁でうつ伏せで受けていたら、きわどいところをエロい手つきでマッサージするもんだから、仰向けになったら陽太の陽太が自分の存在を誇張してて、
『陽太さん、もうこんなになってる…』
「先生…俺…」
指圧されたところが敏感になっちゃって、
「あっ…!」
って吐息と共に思わず先生の手を握っちゃって、
『陽太さん、身も心も僕に預けてください!』
って手を握り返してきて…
先生のパンパンに張った筋肉に触れると、
『陽太さん、煽らないでください。そんなに触れられたら僕の下半身だってパンパンになっちゃいます』
「先生…俺に責任とらせてください」
どどどどうしよう!俺抗えない!
他の患者さんにも同じようなことをしてるのか!?
でもでもそんな目で見られたら…あぁおやめになって!
ここを紹介してくれた同僚にいろいろバレても困りますから!あっーー!
その頃ネットの拾いエロ動画で、オイルマッサージ中にイロエロされちゃうやつをよく観てたせいか、施術効果と関係ない方向への妄想が止まらなかったことを今は後悔しています。
万が一にも妄想通りの展開になることを覚悟しつつ、いよいよ施術の時間。
あれ?今日のパンツは超クタクタのやつかも。こないだのTOOTをはいてくるべきだった!
俺へなちょこボディだけど大丈夫かな…どうしよどうしよ!!
「あのぉ、服はどこまで脱げばいいですか?」
『あ、そのままの格好で寝ちゃってください』
(脱がーねーのかい!!ま、まあ整骨院だもんねそうだよねバカ俺のバカ)
『じゃあ早速始めていきますね。』
「よろしくお願いします」
「うぎゃーーーーーーー!!!!!」
驚きました。わたしとっても驚きました。
なんとね、そこの施術ね、
超激痛。
まじで、まじでもう本当に、今まで経験したことのない痛みでやばい。指とか肘とかつま先を駆使して、とにかく痛いところをゴリゴリゴリゴリ。
疲労が溜まっている筋肉の表面だとか奥だとかをほぐすとかなんかよくわかんないけど、とにかく痛いところばっかり徹底して狙い撃ちする過酷な整体。激痛足つぼマッサージを全身にやる感じ?
「そんなにやったらアザできっから!マジで!冗談抜きで!めちゃくちゃ痛いって!いでぇぇぇ!本当に!本当にやめて!やめてやめて!勘弁してください!マジで!お願いします!無理無理!死ぬぅぅぅぅ!」
どさくさに紛れて先生の手を握っちゃったらどうしようと思ってたけど、先生の手を握るのは、ガチで中断してほしくて施術の手を引き剥がしにかかるとき。
「歯医者さんだって痛いっつったらやめてくれんのに、なんでやめてくれないのぉぉ!!」
『もうちょっとです!もうちょっとの辛抱ですから!頑張ってください!』っていう無限ループ。
きわどいところを触られて陽太の陽太が元気になっちゃったらどうしようと思ってたけど、激痛でむしろ縮こまっちゃって、体に埋もれちゃう恐れありのレベル。女体化の兆し?
あまりの痛みに、先生の筋肉質な肩とかおしりをタップしてやめてもらおうと試みるも、ただただとにかくひっぱたいてる加害者みたいになちゃってるし、暴れまわる俺を押さえるために圧しかかったり手を握ったりされるのも、キュンキュンというより憎憎しく感じられる不思議。
突然『僕の体に手を回してください』って俺のことを抱きしめてくれたときは、「先生、ついに…」と思ったら、背骨をボキボキボキィッて鳴らしにかかってきやがった。
叫ぶわ叩くわジタバタするわで、先生も俺の暴れる体を必死で押さえながら施術しなきゃならないから、終わる頃には2人そろってぐったり。俺なぞ全身から汗が滴り落ちるくらい汗かいちゃうので、今では必ず着替えを持っていくようになり、最後はカッスカスになった声で「お騒がせしてすみませんでした…」と多重人格くらいに燃えカスになって帰ります。
痛いのは最初だけ、みんな気持ちよくて寝ちゃいますよって、そう言われてたのにさ、通い始めて数ヶ月いまだに激烈な痛みに息絶え絶えです。整骨院の扉を開けるのが怖くて怖くて、入り口で3回深呼吸してから入るのが通例です。
これで効果がなければすぐに行かなくなるんだけど、おかげさまで2~3kmくらい走ると痛みが出ていた足首も、今では15km以上走っても大丈夫なくらいに回復しているので、ビビりながらも通っています。
先生の顔や体なんかどうでもよくて(キリッ)、とにかく効果を期待して行っているわけですが、激痛を味わいながらも通い続けられているのは、先生の見目やお人柄によるところも少なからず影響あるかなと思います。
これでとんでもない化け物みたいないけ好かない奴が施術者だったら、「いってえんだよバカヤロオォォ!!!」って2度と行かなかった可能性は否めない。なにごともバランスね。
完治するまでは行くつもりだけど…でも本当は痛みが怖い…。
痛みに耐えるご褒美に、せめて体を触りまくってやろう。それくらいのニンジンをぶら下げないと頑張れない。
今日も今日とて、また整骨院です。
痛い痛い言いながら、なんだかんだ毎週通う陽太。
実は俺、もしかしたら、ドMかも。