ギャンブルで手に入るもの

東洋の運に関する思想では、

ギャンブルはやっちゃならぬと言われる。

欲しいものを購入することとおなじ、

お金を「お支払いする」って行為だけど、

きっと「循環」が微妙なのかな、

なんて思ったりする。

色々な意見はあると思うけれど、

寄付とかお金配りは、

お金がある人がさかんにやってらっしゃることだ。

ギャンブルに関しては、

熱く！！

熱中して！！！

周りが見えなくなる！！！！

という、

ヒトの特性を、

過去のとっても頭の良い人が危惧して、

体系立てたに違いないと思う。

ウシくんだって、ぶたクンだって、ニラちゃんだって、

「たべちゃいけません！！」

という理由はあるわけだからね。

ちょっとハナシがあっちに行きかけたけど（爆）

イッペーさんのこともあって、

「ギャンブル依存症」って、

結局どうやって治療するのが、

一番有効なんだろうか？

という好奇心のもと、

いろいろいろいろ調べていたんだけど、

ものすごく「グッ」とくる書物に当たっちゃったから、

ちょっとシェアしたいと思うのよ。

こんばんは！

ご訪問ありがとうございます。

龍神様の霊能師　ユカコです。

そもそもギャンブルって、

本当に「儲ける」意味で、

みんなハマりこむのだろうか。

日本では、筆頭にあげられるのは

パチンコとかスロットとかかね？

じつは、わたしは今年52になるけど、

パチンコ屋さんに入ったことが無いので

多くは語れない。

こんなわたしが、

「デザインされたギャンブル依存症」
ニューヨーク大学准教授ナターシャ・ダウ・シュール著

この本に出会ったことで、

「ギャンブル」の概念が変わってしまった。

”「スロットマシーンで大勝したかったのか」と聞くと、

　彼女は短い笑い声をあげ、片手を振って否定した。

「初めのころは勝とうっていう意氣込みがあったけど、

　賭けつづけていくうちに

　自分にどの程度勝算があるかぐらいはわかるようになったわ」

「ただ、

　それがわかっていてもやめることができなくなっていました。

　今では勝ったら勝っただけ、そのままマシンにつっこみます」

「人からは理解されないんですが、

　私は勝とうとしてスロットマシンをプレイしてるんじゃないんですよ。

　プレイしつづけるため・・・

　ほかの一切がどうでもよくなるハマった状態、

　「ゾーン」に居続けるために

　スロットマシーンをプレイするのです」”

「デザインされたギャンブル依存症」冒頭より。

「ゾーン」ってさ、

すごい努力してるスポーツ選手とか、

めっちゃ修行しているお坊さんとか、

そういう人が「手に入れる境地」じゃなかったのか？？

現代のギャンブルってのは、

ハラハラ・ドキドキ、一攫千金！！

っていうのを得るんじゃなくて、

「ゾーン」を提供しているってこときゃ？？？

かつてのギャンブルは、

お金が欲しいと思うから（イージーマネー）

やるものだったと思う。

でも現代では

お金じゃなくって、

ゾーン＝無

コレを提供するんですって、お兄さん！！

”「マシンを一度まわせば・・・

　没頭して、トランス状態が永続する」

「すると主観が停止して感情が落ち着く。

　それはまるで・・・

　世界が溶けて消えていくような感覚」

「この感覚に入り込める。

　それだけで十分報われるんだ」

ある者はマシンギャンブルにハマる理由を尋ねられこう述べたという。”

「デザインされたギャンブル依存症」より。

お金が目的じゃないんだ。

欲しているのは、

深い深い集中状態で、

それにシューーッと入る為に、

お金を湯水のごとく、つぎ込む。。。。

カジノでは、

「ゾーン」に釘付けになるあまり、

寝食をしない人もいるそう。

だから体調を崩し、

心臓発作などで倒れる人もいるんだって！！

カジノに設置してあるビデオの分析で、

多くの人は、

意識不明の人が自分の足元に倒れこんできた！！

としても、

そのままギャンブルを続けていたという。

なんでかというと、

言うまでもなくギャンブラーはそのとき

深い深いゾーンに入り込んで集中しているから。

多くのゾーンに居る人は、

せっかく入った集中（ゾーン）を、

ようするに氣持ちのいい状態から脱するのを拒み、

近くの人が命の危機に直面していても、

ゾーンから出てこない。。。。

マシーンに没頭していれば、

嫌なことがすべて忘れられる。

南カリフォルニアの、

ボーリングのチャンピオンだった男の話し。

羽振りのいい頃は、

周りの人とのおしゃべり、

ボーリングに向き合う姿勢、

ぜんぶがうまく行っていたけど、

今はもう、

そういうのが全くうまく行かない。

じぶんで人生の舵とりをやめ、

麻薬中毒・・・・

人も離れていき、

孤独と直面し、

社会的なものを失って、

スロットに打ち込むと、

嫌なことを一切合切忘れることができたと。

この人が言った言葉が衝撃だった。

”彼はスロットマシンについてこう語る。

「いわば俺にとってマシンは恋人であり、

　友人であり、

　デートの相手ともいえる」

「だけど本当はそんなもんじゃない。

　掃除機だよ。

　俺から人生を吸い込む、

　人生から俺を吸い込むものなんだ」”

「デザインされたギャンブル依存症」より。

スピリ界隈の人は、

「無」を追求する人が多いけど、

誰もかれもが体験できるわけじゃない。

だから、

スロットマシーンだってそうだとは思うんだけど、

あきらかに、

お手軽、簡単に「無」を体験できそうな感じ。

ちょっと一筋縄ではいかない、

そう感じました。

人は強いけど、弱い。

なかなかあの世へ行かないけど、

ちょっとしたことで、

あの世に行ってしまう。

人って、

すごい神秘なものがあるんだぬ。