蝋八摂心は終りましたが、これからの身の振り方に対する「覚悟」の表れでしょうか、出勤前の坐禅と掃除は毎朝続けており、私の座右の銘でもある、「継続は力なり」を信じ「出家」までの間続けて行きます。
おとといの朝は、氷点下2度まで下がり、猛吹雪の中粛々と坐禅をして、回廊の雑巾がけを行いましたが、本当に手がちぎれるほど冷たく辛かったですが、このような日でも修行僧の方は、黙々と雑巾がけを行っているかと思うと、私も一段と身が引き締まる思いでした。
そして、おととい遂に、上司に「退職願」を提出致しました。思い返せば、15年間この会社にお世話になりました。15年間無遅刻、無欠勤で、コツコツと働いて参りましたが、社会人として色々と成長させて頂くことにが出来まして、素晴らしい職場でした。
渡すまではドキドキしましたが、意を決してお話ししました。
昼食をご一緒させて頂き、そのあとで話を切り出しまして、私のこれからの身の振り方を説明して、「出家」して仏門に入り修行僧として僧堂生活を行う「夢」を語りましが、職場の上司や同僚には、私が禅の世界に魅了されていることは誰も知らなく、ただただ驚くばかりでしたが、私の意思の硬さを察してか、あまり引き留めるほどでもなく、「そんな世界によく自分の意思で行く決心をしたな…」と言って、なかば呆れた様子でした。
そして、今日の夕方上層部から正式に「退職願」は受理されました。
もう後戻りはできません…
改めて、自分のこれからの進む道の険しさに、身が引き締まる思いです…
いよいよ、「心の旅」の扉が一つ開きました。
