明日はクリスマスイブです…
ケーキにローストチキンを食べ、シャンパンで乾杯…そして、プレゼント交換。
これまでの私がイメージした、「理想」のイブの過ごし方ですが、これまで特にそのような過ごし方をしたしことはありませんが、暖かい部屋で小さなケーキを食べて過ごす、平凡なクリスマスイブの夜が、今となっては幸せだったかもしれません…
明日は母と二人で過ごす、「俗世間」での最後のクリスマスイブになります。
来年からは、「クリスマス」や楽しい「お正月」などの、世間一般での行事や娯楽など全く皆無な世間での生活になります。
俗世間で暮らしていると、仕事を頑張れば休日が来るし、旅行や趣味などの楽しみの為に、日々の仕事を頑張れるような気がしますが、果たして「修行の日々」で頑張れば何かその先に楽しみなことがまっているかというと、甚だ疑問です。
恐らく世間一般での楽しいことは、何もありません…
まだこれから修行生活に入る訳で、今の段階でははっきりしたことはわかりませんが、
ささやかな楽しみを自分の中で見つけていくことが、大切になるような気がします。
例えば、季節の移り変わりを肌で感じることができるとか、昨日まで出来なかったことができるようになるなど、本当に些細なことでも喜びを感じることが出来るような気がします。
やがて修行に没頭してくると、そういった発想すらおこらなくなるのでしょうか…
さて、あと「出家」まで三ヶ月余りとなりましたが、この三ヶ月間の過ごし方ですが、俗世間でやり残したことを存分にやってしまうということも考えましたが、やはり自分を今から律していかないと、とても厳しい修行生活は耐え切れないと思い、今から慣らすことに決めました。
まず、食生活ですが、いきなり「精進料理」になると体がついていけなくなるので、今から母にお願いして、私の食事は肉や魚を一切使わずに、野菜と大豆製品のみの物にしてもらいます。
そして、お酒ですがこれまで決して嫌いではありませんでしたので、毎晩晩酌しておりましが、これも断腸の思いでやめます。
あと、お酒も飲みますが、甘いものも大好きで、これもさらに断腸の思いで我慢します。
人間「甘味」だけは忘れられないといいますが、本当に辛いです。
さらに、体も慣らさないといけないことがあり、私は坐禅を組むことはだいぶ慣れて、足の痛みは我慢できますが、実は「正座」が苦手です…
剣道をやってて、正座する機会は沢山ありましたが、足が痺れてどいにもならないほどの痛みに襲われます。
僧堂修行では、毎朝朝課という読経の時間が一時間余りあり、絶対に正座を崩すことは許されません…
したがって、脂汗が出るほどの痛みを堪え、坐り続けなければなりません。
それに備え正座に慣れるのと、お経を覚える為に、毎日夜に師僧ところで読経を一時間行うことに決めました。
こうしてみると、「在家」から「出家」になることは、自分の「我」を捨て去り、正直痩せ我慢もしなければなりません…
一度自分は生まれ変わった者であると、思うぐらいの「決心」が必要です。
とはいえ、自分で選んだ道です…
これからは俗世間を振り返ることなく、邁進するのみのです。