さて、冷え込み厳しい朝となりましたが、今朝の「早朝坐禅会」…なんと、私の母と妹が初めて参加しました。
母は、坐禅を組むのは初めてで、これから息子がどのような生活になるのか、禅とはどのようなものなのか、体験したかったようです。妹は、昔から好奇心旺盛で、終わった後「すごい気持ちよかった、またやりたい」と言って気に入った様子でした！
母は、40分間じっとしているのが辛かったようで、私に「よくこんな大変なこと、これから毎日ずっと続けられるね」と、怪訝げな顔でした…
これから厳しい修行生活に身を置く息子を、不憫に思える親心でしょうか。
さて、僧堂生活では「起きて半畳寝て一畳」と言われ、僧堂の中の畳一畳分が私に与えられた唯一の場所で、大人一人ぎりぎり寝ることができ、食事や坐禅もそこで行います。
そして、僧堂生活では私物として、「応量器」と言う食器と、洗面道具などの必要最小限の物だけです。
俗世で暮らしていると、車に家電製品など便利なものが沢山あり、いつでも行きたところに行け、家でもなに不自由なく生活することが出来ます。
ところが、僧堂ではそういった便利なものは一切何も無く、新聞やテレビ・ラジオ・パソコンなどの情報源も全くありません。
私も今は、「スマホ」は必需品で、常に持っていないと不安になるほど依存しております。
しかし、来春よりこの「スマホ」とも決別しなければなりません…
まさに、眠りも食事も家財道具も最小限で、「足りることを知る」ことが出来る環境です。よく「環境が人を育てる」と言いますが、何も無いところから新たな何かが生まれてくるのでしょうか…
心の旅は、これからです。