私の地方では、元旦は小雪が舞いとても寒い一日でしたが、いよいよ2015年の幕開けとなりました。
今年は、私にとって特別な一年となり、新たな世界への旅立ちとなります。
元旦は、母と妹と過ごす最後のお正月で、母の手作りおせちに舌鼓を打ち、楽しいお酒を飲んで新年を祝いました。
在家として過ごす最後のお正月なので、とても感慨深いものがありました。
出家までのあと二ヶ月余りとなり、母にこれまで親孝行らしいことができませんでしたので、今月末に旅行に連れて行く計画を立てました。
美味しいものを食べてもらって、これまでの苦労をねぎらってもらえれば幸いです。
そして、家族三人で父の墓前にお参りして、私の出家の報告を致しました。
きっと父も天国から「修行頑張ってこい!」と、励ましてくれるに違いありません。
幼少時代の父との会話で思い出したことがあり、家族で大晦日の夜は紅白歌合戦を見て、そのまま「ゆく年くる年」を見るのが恒例で、除夜の鐘をついて、修行僧が坐禅を組んでいるシーンが放送され、父が私に「お前は落ち着きがないから、厳しい修行して心を磨いてこい」と私に言ったのを、鮮明に覚えています。
三十数近く前のことですが、それが現実のものになろうとは、まさに運命なのでしょうか…
母と妹にもその話をして、世の中不思議なことがあるんだね~と、感慨深くなりました。
そして、今日は師僧のところに新年のご挨拶に伺い、「正月」とは生活を修正する月であるとのお言葉を頂きました。
新年の最初の坐禅…今年の発心をしっかりと胸に刻んで正身端坐にて坐らせて頂きました。

合掌