GR6型デュアルクラッチトランスミッション
プレミアム・ミッドシップパッケージのために、4WDシステムおよびメカニカルLSDをトランスミッションと一体化し車両後方に搭載。Mモード(マニュアル変速)では、パドルシフト+ボルグワーナー製シックスプレートデュアルクラッチの直結制御+トリプルコーンシンクロナイザーがもたらす、ダイレクトで素早い変速レスポンスを実現した。2017年モデルでは、緻密なトランスミッション制御により、街中での快適なドライビングフィールを追求。例えば、アクセルの踏み込みが浅い日常的な発進*2で1速から2速へシフトアップする際、変速のタイミングをわずかに前倒し。1速、2速ともに半クラッチのうちに2速へ変速することにより、失速感を抑え、スムースな変速を実現している。また、スポーツ走行時の変速スピードを犠牲にすることなく、街乗りでの静粛性を高め、加速中にアクセルを戻して加速をやめるようなシーンについてもスムースさを追求した。
*2 アクセル開度20%を超える発進時は、ダイレクト感のある加速をお楽しみいただけます。
GR6型デュアルクラッチトランスミッション断面図
意のままの操作性にこだわったシフト
ドライバーの意思と走行状況に応じて1~6速まで自動変速するアダプティブシフトコントロールを採用。直結されたデュアルクラッチにより、ドライバーの右足に即応し、駆動力を意のままにコントロールすることを可能としている。2017年モデルでは、パドルシフトをステアリングホイール固定タイプに変更し、人間工学により、操作力やストローク量、心地よいクリック感までも最適化している。加えて、パドルでシフト操作する際、これまでは「Mモードに切り替え」→「シフト」と2回のパドル操作が必要だったが、今回より「Mモードに切り替わると同時にシフト」となり、よりドライバーの感覚にタイムリーに対応できるようになった。さらに、これまで「Mモード」から「Aモード」への復帰はシフトレバー操作でのみ行えたが、アップ側パドルを長引き(約2秒間)することで「Aモード」への復帰が可能になった。