コーヒーのド素人が、感謝とリスペクトを込めて「できる限り最高の状態で諸星和己さんプロデュースのMoka’s Coffeeを淹れる」ミッションを遂行中。

① はこちらです→


急に思い出したようにTo Doリスト。

 

・かーくんにハッピーバースデーを歌う→これからのお楽しみ。 
・いちごジャムをつくる→つくった。

 

これに、

 

・Moka’s Coffeeを淹れる

が加わる

…のだが、そこに至るまでにちょっと話が長い(苦笑)

 


私はこれまでの人生で一度もコーヒー豆を挽いたことがない。

社会人生活がスタートした頃は、毎日のように会社でコーヒー(挽いた状態のもの)をハンドドリップで淹れていた。それが仕事の一部だったが、それほどこだわりを持ってのぞんでいたわけでもなかったので、この機に改めて基本を知りたいと思った。

というわけでコーヒーに関する本を買った。

ネットでいくらでも情報が手に入る時代であり、実際自分もオンラインでハンドミルやらフィルターやらを得たのだが、思い入れが強い時は、明らかに手元に記憶に残る紙媒体を選ぶ癖は抜けない。

お茶に関する本は買ったことがあるけれど、コーヒー本は初めて。世の中にはいろいろなコーヒー本があるんだなあ。あれこれ探すまでもなく、本屋さんの一角でまとまったコーヒー本コーナーがあったりする。

その中から、二冊を手に取った。



この時点で我が家にはコーヒーを淹れるための基本的な道具は揃っていたが、きちんと淹れるには、まだ足りないものがあった。ドリップポットである。

コーヒーのハンドドリップっていうのは確か、細長い注ぎ口のポットからお湯を回し入れたりするんじゃなかったか。会社で淹れてた時は無骨なヤカンを使っていたけど(笑)。

そういうドリップポットを買うべきか買うなら何がいいのかと考え込んでいた時『たぶん彼女は豆を挽く』を読んで、決まった。

この本では、フィルターはメリタ、ミルはポーレックスが紹介されていた。たまたま私がそろえたものと同じだった。メリタもポーレックスもとても有名だからいくつか口コミでも読めばたどり着く選択肢であり、私が目利きだったわけではもちろんないが、わ~同じだ~!と勝手に盛り上がり、ドリップポットについても参考にさせて頂くことにした。

そうして、ドリップポットはタカヒロに。

本に載っていたのは0.9リットル。私は買ったのは0.5リットル。1~2杯程度ならこのサイズでも充分だ。

思っていた以上にフォルムが好みで、見ているだけでテンションが上がる。小ぶりでピカピカで、ちょっと魔法のランプみたい。世の中にはもっと安いドリップポットも存在するが、プロのおすすめで機能的で見た目も好みとなれば、自分としては良い買い物だったと思う。白状すると、たまっていたポイントを使ってちょっと安く買えたから、なおさらご機嫌なんである(笑)。 


『たぶん彼女は豆を挽く』は、会社員をやめてコーヒーロースター(焙煎人)になり、2006年から徳島でコーヒー店「アアルトコーヒー」を営む庄野雄治さんによる著書。A side、B side、Bonus trackという音楽的構成で、コーヒーのHow To本かと思いきや、後半はどちらかというと人生についての随筆だった(もちろん簡単に美味しくコーヒーを淹れるコツもたくさん学べる)。面白くて、共感して、ためになって、一気に読んだ。読み物は食べ物に似ていて、良質なもの(その時の自分にとって必要なもの)は心身にポジティブな影響を与える。

 

コーヒーに関するコツ、私が読んだ2冊だけでも、共通していることもあれば違うことも書いてあって、すべてマニュアル通りにやらねばと思うと「ど、どっちが正解なの!?」と迷ってしまうかもしれない。そこは私はテキトーな性格なので、なんとなくこっちがいいなあと選んで、後は心にすっと入ってくる言葉を頼りにやってみることにしている。

 

『たぶん彼女は豆を挽く』にはコーヒーとは「笑顔で楽しく」「優しい気持ちで丁寧に付き合えばいい」と書いてあって、それならば自分にもできる、と思った。なんたってMoka’s Coffeeのためである。常夏の島でコーヒー色に日焼けした、笑顔で楽しい人を思い浮かべ、暑苦しいほどの愛情たっぷりで向きあえる。


タイトルを見る度に自分で思う。

そろそろ、挽いたら?


いや、私はまだ君の封を開けもしない(笑)

…まだ続くの?

はい。すみません。

へ続く。