漢方って聞くと、すぐに効かない、苦い、高いなど決して手軽なイメージではないと思います。

 

「いやいやそんなことはないですよー」と言いたいのですが、東洋医学の知恵を上手くわかりやすく、伝えるのはちょっと難しいかもしれません。

 

漢方薬で有名なのは葛根湯ですが、風邪の初期や肩こりに使うと効き目は早いですし、痺れに使う芍薬甘草湯も即効性があります。

 

頻尿で使われる八味地黄丸のような補腎薬と言われるものは時間がかかりかます。

 

つまり慢性的に長く患った疾患には体質改善も含め時間がかかるということになり、これが漢方はすぐ効かないという意味だと思います。

 

また、「良薬は口に苦し」という言葉がありますが、生薬の味には酸、苦、甘、辛、鹹(しょっぱい)と大きく5種類あり全部が苦いわけではありません。苦みの薬は主に清熱作用と言って熱を制する働きがあり、炎症を取ったりします。

 

生姜は体を温めますが、辛いものは発散したり温める作用があり、漢方薬によく使われている甘草は味や漢方薬のバランスを整えたりします。

 

ですので、その方の症状や体質に合わせて使うのが漢方の基本になります。

 

慣れてくると漢方は飲みやすいという方もいらっしゃいますので、自分に合った漢方が気になる方は是非ご相談下さい。、