暑かった夏が嘘のように朝夕は気温が下がり、何か暖をとりたくなるような気候になりました。過ごしやすい季節がやってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 先日、日本中医薬研究会(中医学漢方の会)の記念事業が横浜で開催されました。

 

 

 「コロナ対策と未病」というテーマでテレビでもおなじみの黒岩祐治神奈川県知事を招いて講演をしていただきました。

 

 その時に、黒岩知事の体験談として20年前80才で末期の肝臓がんのお父さんが、全くご飯を食べられずやせ細っていく状態をお母さんと看病するのがつらく、何とかならないかと思いで中医学(漢方)に詳しい医師に相談したところ山薬(山芋)をすって食べる療法を勧められ、みるみる回復されお酒まで飲めるほど元気になられたそうです。

 

 それから2年後に骨折が原因で亡くなられたそうですが、最後までがんを患いながらも夫婦仲良く元気に人生をまっとうされた事は良かったと言われ、病とつきあいながらも最後まで元気で人生をまっとうできることが大切だと言われていました。

 

 また、「有胃食即生」胃が元気で食事できることは即ち生きている、という事が大事で「いのち」について講演されました。

 

 私もzoomで会に参加していましたが、6年前に末期がんの父の状態を経験したこともあり、「食べられること」は生きているうえでとても大切な事だと実感しております。

 

 中医学の漢方では「未病先防」(みびょうせんぼう)という言葉があり、これから起こりうる病を普段から予防しておくという意味になります。

 

 例えば、瘀血(血流が悪い状態)があると心臓病脳梗塞など循環器系の疾患がおこりやすいリスクがありますが、自分の体質を理解したうえで、普段から血流を良くしていく事が、予防につながると考えらております。

 

 コロナ対策も三蜜を避け、マスク手洗い、うがいなど基本的な事はもちろん、普段から体を元気に保ち、免疫力を保つことが今の段階では大切だと黒岩知事をはじめ、医師や専門家の方も言われていました。

 

 当店もここ数年「最後まで元気」をテーマに薬の販売だけでなく、より良い人生を送っていただくために、その方に合った方法を考えてまいりますので今後とも宜しくお願いします。

 

 何かお悩みの方はいつでもお気軽にご相談下さい。

 

薬剤師 子宝カウンセラー  柳父 研一