梅雨時は蒸し暑く湿気が多くて過ごしづらい毎日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 また、今年の夏もかなり暑くなると言われていますが、ついつい冷たい物を摂ってしまいお腹が冷えてる方も多いのではないでしょうか。

 

 さて、「生理痛がはあるのが普通」と思われている方もいらっしゃると思いますが、「生理痛はないのがあたりまえ」という考え方が少しずつではありますが定着してきました。

 

 では何故生理痛が起きてしまうのでしょうか?

 

 生理は月経とも言い、28日周期で子宮の壁である子宮内膜が剥がれ落ち、経血として出血します。

 

 その時、子宮を収縮させ経血を外に出すために子宮内膜からはプロスタグランジンという生理活性物質が分泌されます。

 

 血液が不足していたり、冷えで血流が悪くなっているとプロスタグランジンの分泌が過剰になって、痛みや炎症を引き起こしやすくなります。

 

 漢方でも「不通即痛」(通じざれば即ち痛む)といって血流が悪いと痛みが発生するという意味の言葉があります。

 

 血液の流れが悪いと冷えやすくなり、冷えると血管が収縮するので血液の流れも悪くなるという悪循環がおきてしまい、生理痛も繰り返してしまいます。

 

 そこで漢方では元気な血液を作る「補気、補血」や血液の流れを良くしていく「活血化瘀」(かっけつかお)という方法で体質を改善していきますが、女性の場合まずは元気で栄養のある血液を作っていく事をお勧めいたします。

 

 人それぞれ体質や胃腸の強さに差がありますので、改善のやり方は変わってきますので、「生理痛」でお悩みの方は是非、ご相談下さい。

 

 また、夏は暑いので冷えにくいように思われますが、冷たい物を飲んだり、エアコンで体が冷えたりしますので冬よりも冷えのリスクが高いと思われます。

(湿度が高いのも下半身が冷えやすくなります)

 

 更年期を幸年期にしていくためにも、日々快適に過ごしていくためにも血液を元気にして、血流を良くしておくことは大切ですね。

薬剤師 子宝カウンセラー 国際中医専門員 柳父研一