雲の洗濯 ~雲の洗濯~ 底無しの空の洗い桶に 汚れた雲を放りこむ ススや煙や排気ガス 不安や不満や不機嫌や 悲しみ憎しみ負け惜しみ インクのしみや何やらで 汚れた雲を放りこむ 絹雲 綿雲 羊毛雲(ひつじぐも) 洗濯ものの種類によって 気流の強さが決まったら 渦巻く風がもみ洗い 洗いおわったそのあとは 雲を絞って水を切る 雨と降るほど 雲の水気を絞りだし 雨が上がった青空に 白く輝く雲を干す 詩・HATAO 今日の空を見ていたら ふと・・・ この詩を思い出しました。