ちょっと前から読んでいる今村昌弘さんのシリーズものの一環、2024年の本。
漫画っぽい表紙、挿絵で「明智さん」の印象がぴったりはまるため、そのイメージがすっかり定着しました。
映画化されるとしたらこの表紙の人物に似た役者さんでないと「これは明智さんではない!」ってことになりそう。
「屍人荘の殺人」で、序盤(なのかな、中盤なのかな)に死んでしまうんですよね、この明智さん。
主人公のはずの彼があっさり死んでしまって(やっぱり生きていました、というどんでん返しもなく)、なんともったいないことを…と思ったら、こうして過去の彼のエピソードという形で1冊できてしまうとは。
なるほどなあと思う次第。
日常の謎、探偵っぽいあれこれ、という今回の本では殺人がなくて何よりです。
米澤穂信さんの古典部シリーズもそうなんですが、死人が出ないミステリもだいぶ好きです。
なんなら死人が出ない方が好ましい…んですが、あんまりないんですよね、ミステリ本的にはどうしても。
明智さんが死んでしまっている設定なので、明智さん「で」本を書き続けるのは難しそうなのが残念ではあります。
が、最近の(?)流行りなのか、主要なキャラクターが結構あっさり退場するのは潔いといえばそうかも。
鬼滅の刃でも人気キャラが惜しげもなく退場していきますからね。
死んだと思わせて…やっぱり…復活!というのは今のご時世にはフィットしないのかなとも深読みしたりして。
ともあれ、愛すべき明智さんのキャラクターが活かされた本でした。