ちょっと前に、漠然と、親が老いたらどうするかな~と考えて、あれこれ本を読んでみたことがあったのですが。

制度的な話とか、理想的な話とかにばかりあたってしまって、ここ最近、介護関連について調べようという気持ちが失せていたのです。

 

が。

出会いましたよ、読みたかった・知りたかった内容しか載ってない本。

これです。

「親不孝介護 距離を取るからうまくいく」

表紙に安藤ナツさんが写ってますが、彼女の本ではなく、山中浩之さんという方の本です。

自分の体験と、世の中の一般的なひとたちの話が、とても読みやすい文章でつづられています。

 

 

 

タイトルの通り、距離を取りなさい、っていう話なんですが、何より「なるほど!」と思った点としては、親孝行という考え方に囚われるな、というところ。

 

たしかに、これでは世間からどう見えるかな、とか余計なことを考えがち。

でも、世間の目だったり、自己満足だったり、そういうしょーもないことを理由に大きな苦痛を伴う介護を続けるのは絶対にしんどい。

 

というわけで、親本人のなるべく居心地のいい環境で、なるべく予算の範囲内で、なんならあまり自分は口出しせずプロにお任せして…というのが良さそう。

 

と、おおよその方向が見えました。

 

うちの親も、夫の親も、まだ元気に自分で動けてはいるものの。

それがいつまでも続くわけはないので。

そろそろ「いざ」というときのことを考えないとな、と。

 

親の「介護保険被保険者証」がどこにしまわれているのか、確認するところから始めなくては。

(65歳以上の人にはみんな送られてきているはずの、はがき大の書類なんですって。もし紛失していたら、本人が再取得するのが一番手っ取り早いとのこと。親がまだ動けるうちに確認せねば!と強く思いました。)

 

とりあえず、制度の細かいことなんかはプロに任せればいいね!ととても気が楽になる本でした。

そうなんですよ、よく考えたら、制度の仕組みを知るのは資格を取るとき等だけでいいんすよね…

あやうく無駄な勉強をし始めるところでした(って、そもそも気乗りしない勉強なので、ペラペラ本をめくるだけになることですし)。

 

まだ先、と言いつつ、あとたぶん、親の介護が始まるのはほんの数年先。

10年まで猶予はない話です。

そのとき無駄に慌てないよう、ゆるっと、心積もりをもっておこうと思います。