写真家で、血液のがんと闘いながらご活躍の幡野さんの本。
幡野さんの、人生相談の本は以前読んで「なるほどな~」「いい感じに適当な(肩の力の抜けた)、気持ちのよい文を書く人だな」という印象があって。
その印象のまま、読んで、やっぱりいいな、と思った本でした。
写真の細かい技術というより、人との距離感だったり、写真に写る側の人の気持ちを考えることだったり、社会で必要なことを写真を撮るときに落とし込んで説明してくれている本、という理解です。
カメラとか写真そのものとか以上の、写真を撮る人間と写真に撮られる人間との話だな、って。
たしかに、わざとらしい写真は、うまく映っていても、あまり好感が持てない場合がありますね。ヤラセ写真というかね。
あえて口調が安定しない感じがまた臨場感(?)があってよかったです。