北海道5泊6日の旅・後篇

富良野のメロン、旭川のジンギスカン。そして旅の終わりへ

北海道旅行も5日目。
函館から始まり、洞爺湖、登別、定山渓、札幌と巡ってきた旅も、いよいよ終盤に入った。
この日は札幌を出発して富良野へ向かい、最後の宿泊地・旭川を目指す。

5日目――札幌から富良野へ

札幌を車で出発。この日は北海道マラソンがあり交通規制があったが、すんなり出られた。
今回の北海道は天気にもかなり良好。
「雨男」を自認している僕だが、どうやら妻の晴れ女パワーのほうが強かったらしい(笑)。

富良野でのお目当ては、やはりメロン。
「とみたメロンハウス」に立ち寄り、赤肉の富良野メロンをいただく。
これが美味い。
北海道で食べているという気分も多少は上乗せされているのだろうが、それを差し引いても甘くて瑞々しい。

結局、自宅にも富良野メロンを発送した。
旅行中に美味しかったものを、帰宅してからもう一度味わえる。こういうお土産はいい。
そしてすぐ隣の「ファーム富田」へ。
ラベンダーの最盛期は過ぎていたものの、秋に向かう花々が一面に咲き、十分に美しい。
面白かったのが、隣接している「とみたメロンハウス」と「ファーム富田」が、実は別の経営だということ。

ファーム富田には、
「とみたメロンハウスからの持ち込みはお断りいたします」
という、かなり具体的な注意書きまである。
ネットでは「兄弟が経営していて仲が悪い」なんて噂まであるようだが、その真偽は確認できない。
ただ、隣同士なのに明確に別施設として線を引いているのは事実。
観光地の裏側にもいろいろあるものだ(笑)。

そして旭川へ

富良野を後にして旭川へ。
この日の夕食は、今回の北海道旅行で楽しみにしていたものの一つ。
ジンギスカン。
向かったのは「成吉思汗 大黒屋」。
日曜日だったので混雑を覚悟していたが、17時半ごろだったこともあって、なんと待ち時間なし。
そして出てきた羊肉が、とにかく厚い。
焼いて頬張る。
美味い。
北海道で食べるジンギスカンは、やっぱり気分が違う。
旅先の食事は「何を食べるか」だけではなく、どこで食べたか、そこへ行くまでに何を見たかまで含めて記憶になる。
富良野の花畑を歩いた日の夜に旭川で食べたジンギスカン。
たぶん何年か経っても覚えていると思う。

宿は「ドーミーイン旭川」。
もちろん天然温泉の大浴場へ。
今回、宿選びではかなり大浴場を重視した。
函館、登別、定山渓、札幌、そして旭川。
北海道を移動しながら、一日の最後に大きな風呂へ入る。
これが本当に良かった。

そしてドーミーインといえば、忘れてはいけない。
夜鳴きそば。
あっさりした醤油ラーメンなので、ジンギスカンを食べた後でも意外と入ってしまう。
一杯食べる。
美味しい。
そして――
二杯目(笑)
「もう夕食食べただろ」という話なのだが、旅行中なので細かいことは気にしない。

こうして北海道最後の夜が終わった。

楽しい一方で、布団に入るころには、
「明日帰るのか……」
という寂しさも出てくる。
旅というものは不思議だ。
始まる前はあれほど楽しみなのに、終盤になると時間が急に速くなる。


6日目――旭山動物園、そして北海道最後の一杯

最終日は旭山動物園へ。
帰りの飛行機は旭川空港16時台発なので、午前中から昼過ぎまでなら十分楽しめる。
旭山動物園は、ただ動物を並べて見せるというより、動物の行動そのものを見せる工夫が面白い。

羊たちを眺め、ニホンザルが毛づくろいする姿を見る。
猿の毛づくろいは単に身体をきれいにしているだけではなく、仲間同士の関係を維持するコミュニケーションでもあるらしい。
チンパンジー舎では、壁を蹴ったり叩いたりして激しく動く姿にも遭遇した。
あの筋肉を見ると、さすがに迫力がある。
一方で、エゾモモンガは反則級にかわいい。
あの大きな目。
夜行性なので暗い場所でも光を取り込みやすいよう発達したものなのだが、理屈を知っても「かわいいものはかわいい」(笑)。

オランウータンはハンモックでのんびり。
「オランウータン」という名前が、マレー語・インドネシア語の「森の人」に由来するというのも面白い。
そしてアオダイショウを見ながら、なぜか田中邦衛の『若大将』シリーズの「青大将」を思い出す(笑)。
歴史から動物、食べ物まで、今回の旅は本当に話題が尽きない。
3時間弱楽しんで、旭山動物園を後にした。

最後の旭川ラーメン

レンタカーを返却して旭川空港へ。
ここで最後の課題が残っていた。
今回の旅行では、函館で塩ラーメンを食べた。
札幌では味噌ラーメンを食べた。
ならば最後は――
旭川醤油ラーメンでしょう。
選んだのは「梅光軒」。
動物系と魚介系を合わせたスープに、旭川らしい縮れ麺。

これで、

函館・塩
札幌・味噌
旭川・醤油

北海道三大ラーメンを、この旅行でコンプリートした。
そして、その横にあるのはもちろん――
サッポロクラシック。
今回、毎日のように飲んだ。

黒ラベルも好きなのだが、北海道で飲み続けているうちに、すっかりクラシックが気に入ってしまった。
旭川空港で飲んだ生ビールが、北海道で飲む最後の一杯。
美味かった。
だからこそ、ちょっと寂しかった。


空から見た北海道旅行のエンディング

帰りはJAL

せっかくなのでClass Jを選び、僕は窓側。
高度は約3万4000フィート。
約10キロ上空から見る景色は、地上とはまったく違う。
濃い青空の下に、どこまでも続く雲海。
夕方になるにつれ、太陽が低くなり、雲の表面が金色に変わっていく。
これは綺麗だった。
飛行機はやがて高度を下げ、地上の街並みが見えてくる。

そして東京湾。
アクアラインが見えた。
「ああ、本当に帰ってきたんだな」
そう実感する瞬間だった。
羽田空港に到着。

第1ターミナルからリムジンバスに乗り、地元へ。

車窓から見える横浜の夜景。
数時間前まで旭川にいて、北海道の大地を見下ろしていたのに、もう見慣れた関東の景色を走っている。
飛行機の旅は、この切り替わりがなんとも不思議だ。


旅は終わった。でも、クラシックは残っている

こうして5泊6日の北海道旅行が終わった。
函館で幕末の歴史に触れ、洞爺湖と登別を巡り、定山渓の温泉でのんびりし、札幌競馬場にも行った。
富良野でメロンを食べ、旭川でジンギスカンを頬張り、最後は旭山動物園。
そして旅のあちこちに、サッポロクラシックがあった(笑)。

実は札幌の居酒屋ではクラシックの瓶も飲んでみたかった。
ところが、
「冷えてないんです」
とのこと。
残念(笑)。
その代わり、生ビールをおかわりした。
料理も本当に美味しかった。
だから不満なんてない。

そして北海道から持ち帰ったクラシックを、自宅でも一本。
プシュッと開けて飲む。
やっぱり美味い。
北海道で飲む最後の一杯は旭川空港だった。
でも北海道旅行を思い出しながら飲む一杯は、これからも楽しめる。
旅が終わるのは寂しい。
ただ、楽しかった旅ほど、帰ってから何度も思い出す。
写真を見て、食べたものを思い出して、

「あそこ良かったな」
「また行きたいな」
と思う。

それも旅行の一部なのだろう。
そして次の旅は、もう決まっている。
10月、愛車で稲取・伊東へ。
北海道ロスに浸っている暇は、案外それほど長くないのかもしれない(笑)。😊🚙♨️