石和健康ランドで過ごした大人の休日

今年のGWは、妻と二人で石和健康ランドに二泊した。

観光はしていない。

風呂に入って、
酒を飲んで、
ご飯を食べて、
昼寝して、
また風呂に入る。
カラオケや整体も。
その合間に競馬(JRAと翌日は船橋)をする。これが我流なストレス解消。

終わってみると「すごく良い休みだった」と思えた。

若い頃の旅行は、もっと“攻め”だった気がする。

「せっかく来たんだから」
「ここも行かなきゃ」
「元を取らなきゃ」

そんな感じで、予定を詰め込んでいた。

もちろん、それはそれで楽しかった。

でも50代になって思うのは、休みなのに疲れて帰ってくる旅行も多かったということだ。

特にGWは、人も多いし、道路も混む。

だから今回は最初から、「無理をしない」がテーマだった。

行きの中央自動車道は案の定、大渋滞。

そこで無理に高速にこだわらず、奥多摩方面へ抜ける下道ルートへ。

これが正解だった。

景色も良いし、意外と流れる。
ストップ&ゴーの渋滞より、ずっと楽だった。

そして久しぶりに、奥多摩湖にあるのんきやにも寄れた。

昔ながらのラーメン屋で、いわゆる“映える店”ではない。

でも、奥多摩の空気の中で食べると妙に美味い。

こういう店は、味だけじゃなく“時間込み”で記憶に残る。

渋滞回避のためのルート変更が、結果的に旅の良い思い出になった。

石和健康ランド自体も、自分はかなり好きだ。

よくある高級温泉旅館とは違う。
温泉ではないし静かに味わう、という感じでもない。

でも、あの“気楽さ”が良い。

深夜でも大浴場に入れる。
館内着でダラダラできる。
眠くなったら休憩。
風呂上がりに酒を飲んで、また風呂へ行く。

夜中の浴場の空気も好きだ。

人が少なくなって、湯気がぼんやり漂っている。
テレビの音が少し聞こえる。

「ああ、休みだな」

そんな気持ちになる。

自分は普段、役職な仕事をしている。
だから休みくらいは、“何者にもならなくていい時間”が欲しくなる。

健康ランドは、それを許してくれる。

そして今回、もう一つ良かったのが、北岳をはじめとした南アルプスの景色だった。

山梨側から見る南アルプスは、本当に大きい。

まだ雪の残る山並みを見ると、「日本って広いな」と思う。

派手な観光じゃない。
SNS映えする旅でもない。

でも、

風呂に入って、
酒を飲んで、
昼寝して、
競馬を見て、
ラーメンを食べて、
山を眺める。

そういう時間が、今の自分にはちょうど良かった。

そういえば冬には、系列の駿河健康ランドにも行った。

こちらも過ごし方は同じだった。

風呂に入り、酒を飲み、ダラダラする。

でも石和とは少し空気が違う。

石和が“山側の落ち着き”なら、駿河健康ランドは“海の旅情”だ。

海沿いの空気。
潮風。
夜の海の静けさ。

冬の駿河健康ランドには、どこか昔ながらの旅情がある。

若い頃は、「何かをする旅」が楽しかった。

でも今は、「何もしない旅」が心地良い。

観光地を制覇するより、
体と心を整えるほうが大事になってきた。

最近は、そういう休みが一番贅沢なんじゃないかと思っている。