夏料理。でも祐天寺家では冬の定番・・・ラタトゥユ | 祐天寺りえのフレンチアルプス日常生活

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「フランスだったら産めると思った」(原書房)「食いしん坊の旅」(パラダイム出版)「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て」(小学館)・・・以来、単行本を出せていない祐天寺りえの、フランスの山の中での、ごく普通~の日々ブログ。


前回の『体育のメシ』からの続き・・・です。


スポーツ・スパルタ教育ママゴン・祐天寺は、冬になるとますます無駄な動きを加速。

トレーニングへの送り迎えや、大会観戦。

合い間に自分一人でも、隣人達とも、そして日本からのスキーヤーともスキーを楽しんだりしてしまうし・・・と、右往左往(いわゆるハエがブンブン飛んでいる感じだそう。なぜ、せめてミツバチと皆言ってくれないのだろうはてなマーク)。


また我が家はスキーするには立地的にとても便利なので、日本からの愉快な友人スキーヤー達が入れ替わり立ち替わり逗留することも多く、

そうすると、久々のちゃんとした大人の日本語(?)での喋ったり笑い転げたり・・・にも忙しくなる


なので料理も、短時間で作れて、その割には誰の口にも合いやすく、大量に作れば色々なバリエーションにアレンジ可能。

そういうレシピが特に冬の間は愛用される。


その点で、このラタトゥユはとても重宝。


大量に作れば、翌日は『クスクス』。翌々日は『カレー』・・・という風に3日くらいは大して料理をする必要がなくなる。


他にもピザやクレープのトッピングにしたり、キッシュの中味にしたり、また、ミキサーで混ぜてしまえば、ガスパッチョ風スープにもなったりする。


先週末もゲレンデでたまたま友人達と合流。

滑った後、帰りにちょっとRieの家に寄って温まっていこうということになった。


フランス人はこういう時、それこそ「なんのお構い」も不要。

皆、喋りが目的で立ち寄るので、実に気楽なのだけれど、

当の私が腹ペコ状態。

なにかアペロ(つまみ)になるものはないかな?と冷蔵庫を開けたら、

ほーんのちょっと。本当に笑えるほどほーんのちょっとのラタトゥユが残っていた。

我が家に残り物があるなんて珍しいこともあるものだ。

そうか、前日、カリンは氷河スキーに行っていたんだった。それでか。なんにせよ、ラッキークラッカー

これでブルスケッタ(イタリア風カナッペ)もどきを作れるぞ!


(ブルスケッタもどき・・・のレシピ)

①バゲットを2cm厚くらいの斜め切りにし、片面にオリーブオイルをふりかけ軽くトースト。

②熱いうちに手粗くニンニクの欠片をこすりつける(友人達にもニンニクのかけらを渡して、皆であーじゃこーじゃ喋りながらワイワイと作業)。

③その上に冷蔵庫から出した冷たいラトトゥユをのせ、好みで更にもうちょっとオリーブオイルを軽く垂らせば出来上がり。


ところが・・・・・・

アララ、バゲットの余りが全然ない。


しゃぁない・・・・と上階にあがり、シングルマザー・ナタリー宅の戸を叩く。

「バゲット、少しない?」

「あるけど、昨日のだから硬いかも」

「問題ないない」

で、そのままバゲットと一緒にナタリーも裸足のまま階段降りてきてアペロに合流あし


こういう建物内調達ができるところがアパート暮らしの便利さでもあります(裸足で隣家の飲み会に来られるしビールワインお酒カクテルグラス


話逸れましたね。


そう。だからアパート暮らしも便利だけれど、このラタトゥユも便利・・・という話でした。

オススメですグッド!




ラタトゥユ


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南仏料理。

いわゆる”野菜のごった煮”。

どちらかというと夏料理とされているのだけれど、我が家では生野菜を食べられる夏よりも、温野菜主流の冬によく作る。


①まずは野菜(赤&黄&緑ピーマン、ズッキーニ、ナス、玉ねぎ、人参)を全て角切りにする。


②鍋にオリーブオイルを結構たっぷり入れ、ニンニクを2、3欠片。玉ねぎを炒める。


③玉ねぎに火が通ったら、他の野菜を全部入れて、2、3分炒める。


④ホールトマト(缶詰)を入れ、炒めながらトマトをグサグサと潰し


⑤ローリエとタイムの茎を入れ


⑥蓋をし弱火で30分余。


⑦午前中に作っておいて、夕食時にもう一度15分ほど煮ると、ちょうど旨みが出る・・・・・・ような気がする。



日本の雑誌などにもよく登場している、このラタトゥユ。


ただギョットさせられるのは、

★水を加えている

★ブイヨンを入れている

ことが多い点。

水もブイヨンも御法度です禁止

野菜の水分と旨味。それがラタトゥユの魅力。

水で薄めたりブイヨンの味でワケわからなくしては勿体無い。


子育てと同様。余計なものを加えたら、本来の味がしなくなってしまう。

じーっと待っていれば水分も旨味も出てくる・・・ということなのでしょう(☚自らに言い聞かす言い聞かすガーン



あと、あくまでも庶民料理。もし赤&黄ピーマンやズッキーニの値段が高かったら入れる必要なし。

要はあるものでいいのです。

例えばナスと玉ねぎ、人参とホールトマトだけでも充分。

フランス人などはズッキーニと玉ねぎ、ホールトマトだけでも作っている。


ただトマトはホールトマト・・・即ち缶詰を使いましょう。

コレはイタリア人シェフ達も言っている。

「トマト・ソースなどにはフレッシュトマトより、絶対缶詰の方が旨い!」と。

安いものでOK。ホールでなく潰したものや小切りにしたものでもOK。



バリエーション その① クスクス


このラタトゥユを多めに作り、1日めに残った分(残させた分(笑))に、今度は水とヒヨコ豆、じゃが芋なども加え、スパイス(クミン、ナツメグ、ジンジャー、カレーなど、なんだか中近東っぽいかも・・・というものならなんでも)を効かせれば、翌日の1品、アフリカ料理『クスクス』になる。


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祐天寺りえのフレンチアルプス日常生活 蒸した挽き割小麦と絡めながら食べる。

バリエーション その② カレー


同じくラタトゥユの残りに水を加え、カレールゥも入れれば、ベジタリアン・カレーにも。前日から煮たものだし旨みが出ていて美味。



ポイントは大量に作って3種に分けるのではなく、食べては余りを次の料理にしていくこと。

そうすると3日めのカレーの旨味が肉なしでもコクが充分。抜群となるグッド!

ただ問題は毎回、余らせることができるか・・・・そこなんですけれどね~。


ちなみに『クスクス』は消化に良いので、フランスではよく胃腸病の人にも勧められる料理。

パリの会社員や管理職達が『好むランチ』ランキングナンバー1にもなっているのだそう。

私はアリサ(赤唐辛子のペースト)を絡めながら食べます♪ 温まるぅ~♫


日本でも東京のアフリカ料理店や多国籍(無国籍?)レストランでは人気メニューになり始めているとか。

でも高い¥


いわゆるアフリカ版カレーライス。

アフリカでもフランスでもどの家庭でも気軽に作る庶民メニュー。

挽き割り麦が入手できなかったらご飯や雑穀と一緒にでもOKそう。

要は、なんだかワケわからないスパイスごちゃまぜの、カレーとは一味違うスープって感じ。

是非、ご自宅でお試しください。