今朝からテレビの情報番組では
富士山で落石に当たってお亡くなりになった登山者のニュースが報道されています。
せっかく日本一の御来光を見るために富士山に登っていたのに、
本当に気の毒でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
そして、今回のブログでこの件に触れようと思ったのは、
8月頭に北アルプス剱岳登頂後、
下山中に凄いスピードの落石を間近で見て体験して、
その恐ろしさを感じたからです。
剱岳山頂からの下山で、
緊張を強いられる「カニの横ばい」や「天狗の頭」などのポイントを抜けると
2つのピークを登って下るのですが、
その辺りはゴロゴロした「岩」「がれき」と、
ザラザラの「砂」の下山道が延々続きます。
この辺りは、さほど技術は要らないけど、
落石、浮石、つまづいて転ぶ等々
むしろ事故が多い、とても危ない場所です。
今回の富士山での事故も
そういう場所で発生しています。
そうしたエリアでは石を転がさないよう、
自ら滑ったり転んだりしないよう、
歩幅を短く小股で一歩一歩慎重に
いつも独りゆっくり降りているのですが、
たまに前方に更にゆっくりのパーティーやご年配の方等々がいらっしゃって、
そのペースに合わせることもあれば、
道を譲って頂く時もあるのだけど、
決して焦ったり、焦らせたり、走ったり、
ましてや登山道じゃない場所にはみ出て追い抜いたりしてはいけません。
ところが、
そういう場所・場面ではスローペースになる登山者が多いので、
前を歩く人を追い抜くために
そうした行動に出る登山者をたまに見かけます。
マイペースで行くのはもちろん良いのですが、
譲る人、譲られる人、お互いの安全を確保するのが前提です。
ちょうど剱岳下山中のその時も、
私の後ろから一人の下山者が、
そうした場所にしては割とハイペースで降りて来ました。
そしてその方が私やその付近のパーティーを追い抜こうと、
少し登山道から外れた場所をサクサク降りていたその時、
足を滑らせて落石を発生させ、
あっという間におそらく60~70センチ強の岩が
物凄いスピードでゴロゴロ転がって行きました。
山で落石が発生したら、
下の登山者に対して落石が発生したことを上の登山者は大声で知らせます。
後で、
すぐ横を落石が転がっていった、
危険な目に合った方と下の方で話したのですが、
上から転がって来た岩は、
スビードはもちろんですが、
実際の見た目よりもかなり大きな岩に見えたそうです。
上から見ていても、
これが転がってきたら避けられないかも…と言うスピードでした。
落石を起こした人は
ひたすら謝っていましたが、
不可抗力や自然発生ではなく、
明らかなマナー違反から落石を発生させており、
事故にならなかったのが幸いでしたが、
ひとつ間違えば大惨事だったかもしれないので、
回りの方からも注意されていました。
今から秋山シーズン。
紅葉や秋の植物を楽しみに山登りをされる方がまだまだ多いシーズンです。
マナーやルールを守って
お互いにまずは安全な山登りを心がけましょう。(もちろん自分もです)
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