こんにちは!

50代の女性の生き方を発信している
山口朋子です

今日は、夫と新宿にあるK's cinemaさんに
映画「鯨のレストラン」を観に行ってきました。



こちらの映画の監督が友人なので
付き合いのつもりで行ったのですが、
思った以上に骨太で面白い映画でした!



この映画は、クジラ料理の話を軸に、
環境問題、日本の食糧問題、動物愛護、国際問題、
ビジネス至上主義など様々な問題に対して
考えさせられる内容になっています。

私たちが子どもの頃は、クジラは
家庭や給食でもよく見かける身近な食材でした。

クジラは、高タンパク、低カロリー、低コレステロール、
オメガ3やバレニンなど素晴らしい栄養素を含む、
健康食材なのです。

でも、様々な事情で、今は食用捕鯨が難しく、
また安価での供給がしづらくなったため、
私たちの食卓では滅多に見かけなくなりました。

そこを、前作「ビハインド・ザ・コーブ」で
社会問題に鋭く切り込んだ八木景子監督が、
再び立ち上がり、業界の闇に切り込んだのです。

今や「クジラは少ない」と言われていますが、
実際にはクジラはたくさんいます。

日本の食糧自給率はわずか3割で、
そのほとんどを海外からの輸入にたよっているのに
古来から貴重なタンパク源だったクジラを
食べないのは不自然なんですね。

巨大なクジラ1頭で、たくさんの人たちの胃袋を
見たし、栄養補給ができるのに、
それを許さない複雑な事情があるのです。

それについて語ることは、この経済社会のタブーに
触れてしまうのですね。
 
スーパーには、牛・豚・鶏の肉ばかりが
たくさん置かれています。

世の中にはたくさんの食べられる動物が
他にもたくさんいるのに。

大量供給、大量消費できるそれらの肉が
供給側には、経済的に都合がいいからなんですね。

クジラは、知能が高いから捕獲するのは可哀想と
国際動物愛護団体は言うけれども、
日本では古来から、様々な命を感謝していただいて
来たのです。
 
クジラは養殖できないので、完全な天然食材。
ケミカルな飼料を食べて育つ牛・豚・鶏よりも
実は安全な食材だとも言われています。

ですが、ワシントン条約や国際捕鯨委員会では、
クジラについて不都合なことを言う人は
不当に解雇され、口をつぐまされてきました。

映画にも出てくるユージン・ラポワントさんも
そう証言しています。(彼も不当解雇された一人)

実は、クジラの脂はとても良質で、
マイナス100°でも凍らないそうです。
なので、軍事利用やNASAなどでも使われているそうです。

そのへんの利害の問題もあるのでしょう。

一方、肉食じゃなくビーガンが素晴らしいのかというと、
ビーガンのために畑を増やすことで
森林伐採や、リンや窒素などが海に流れ出し、
海洋汚染の問題もあったりします。

八木監督の前作「ビハインド・ザ・コーブ」でも
反捕鯨活動家が国際ハッカーを使って
映画公開前日に、
公式サイトをダウンさせたりしました。

それでも八木さんは諦めなかった。

「ビハインド・ザ・コーブ」は、
Netflixでも配信され、世界中から指示される
ようになり、今回の作品の公開につながりました。

日本では古くからクジラ食が続いていましたが、
今では、クジラ料理店が絶滅寸前です。

本作では、東京神田で鯨料理店を営む
「一乃谷」の店主・谷光男さんのお店を紹介。

栄養があり、美味しいクジラ料理の数々を
見ていたら、もう今すぐにでも
クジラ料理を食べたくなったのは
私だけではないはず。

映画「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督も、
「一乃谷」の常連ということで出演され、
クジラ料理の魅力を語ってくれます。

瀕死のクジラ産業がかかえる様々な問題に
数々のデータや証言で、我々にメッセージを
伝える八木さんの姿勢に胸が熱くなりました。

映画の中では、東大教授の八木信行さんの
コメントがたくさん出てきますが、
監督と同じ名字なので、てっきりご主人かと
思ってしまいました。

映画終了後のトークショーでは、
監督に質問もできたので、そこを質問してみました。



「八木教授は、夫ではありません」と
笑ってお話をされる八木監督。

この映画を通じて、少しでも
捕鯨問題、環境問題、食糧問題などに
考える人が増えたら嬉しいということでした。

ロビーで八木監督と記念写真を。



パンフレットにサインもしてもらいましたが、
クジラのイラストがついてとても可愛い爆  笑



「鯨のレストラン」は、現在、
新宿K’s cinemaにてロードショー中です。

貴重な映像や資料が満載の映画です。
ぜひ大切な人と観に行ってみてください。

ドキュメンタリー映画「鯨のレストラン」