こんにちは!

アラフォーからのライフスタイルを
提案する 山口朋子です

昨日のブログ記事でも書きましたが、
ウェブ心理塾セミナーでの神原智己さんの話し方
本当に素晴らしかったのですよ。

間の取り方、声の強弱、
口の開け方(口は縦に大きく開いて発声する)、
非言語(目線や手の動きや小物など)の使い方も。

さすがアナウンサー歴が長いだけあって
人の心をつかむ話し方が上手だなーと感じました。



会場を見渡しながらお話しされているので、
プレゼンで一方的に話しているというよりも
会話のキャッチボールをしているかのような
感覚で話を聞いていた気がします。

つまり、聴衆が、傍観者ではなく、神原さんの話に
巻き込まれて参加していたということなんです。

これって、実はすごいことです。

会場には、50人以上の方がいて
その全員に心が届く話し方って
スキルがないとできません。



ともすると、参加者は大勢のうちの1人になってしまい、
上の空になって別のことを考え始めたり、
スマホを見たり、集中して聴き続けられなくなって
しまうからです。
(先日のセミナーは5時間という長丁場でしたので)

聴衆の心と耳をつかんだ神原さんの話し方の秘密、
知りたいですよね?

実は、それが全部教えてもらえるんですよ。

この本で!!
↓↓
『たった一言で印象が劇的に変わる!話し方のドリル』

 

 

神原さんの初著書なので、彼女の話し方の秘密が
この本にぜーんぶ詰まっています。

私も早速読みましたよ爆  笑
 

 
まず、既存の話し方の本とは全然違っています。

きれいに話すとか、
わかりやすく伝える、とか
アナウンサーさんが出す本って発声に特化してる
こともありますが、この本は違いました。

論理的に伝えることよりも、
「相手の心に届く」ことに重きを置いているのです。

なので、心理学とか脳科学などもきっと
学ばれた上で、人の気持ちに届く言葉や
伝え方を神原さんは研究されてきたのだろうなと
思いました。

たとえば、この本では、「氷山モデル」
の図が出てくるのですが、(こんな感じ)
 

 
話し手の「気持ち」は言葉の裏に
隠れていることがあります。

聞き手はその水面下の「言葉にしていない
気持ちや意図や目的
」などを推察しながら聞き、
共感を言葉にして伝える、という聞き方があります。

これを「リフレクティブ・リスニング
というそうです。
 
たとえば、いつも職場で文句ばかり言う上司が
いたとします。
そんな上司が文句を言うたびに、
「それは理不尽ですよね」
「そこまで言われたくないですよね」
と上司の気持ちを代弁するような共感の言葉
言うだけで、上司は嬉しそうな表情になり、
文句が減った例があるそうです。

実は、文句の裏に
「取引先と板挟みになっていてつらい」
という気持ちが隠れていて、それを
共感してもらうことで、不満が出なくなるのですね。

このように話し手の気持ちや考えを
推察しながら聞いて、
共感を言葉にして伝える話し方を、

仲良くしたい人や、
仕事上でのお客様などに使うと
相手との距離がぐっと縮まりますよね。


そして、論理的な話はわかりやすいけど、
そこに感情が動くわけではありません。

相手の感情を動かすような、五感に働きかける
話し方についても、この本では詳しく書かれています。

本書ではそれをドリル形式で、
こんな時、どう言う?という問いかけをし、
それに読者は答え、著者が正解例を見せてくれます。

それがとてもわかりやすいのです。

たとえば、「雪ってどんなイメージですか?」
と聞かれたとします。

「ロマンチックな気がする」という人もいれば
「雪かきが大変」と感じる人もいるでしょう。

一概に雪といっても、その人によって
伝わり方が180度違うこともあるのです。

だから、そこに自分の雪に対する思いを加えながら
多くの人の心に刺さるように話すには、
たとえばこんな感じで伝えるのです。

「雪は、美しい銀世界で人を感動させたり、楽しませてくれたりしますが、共に生活するとなると、凍える寒さや、除雪作業に耐えなければなりません。人を惹きつける魅力と、人を遠ざける厳しさという二面性があり、自然が生み出す神秘的なパワーを感じます」
 
ぐっと相手の心に届く感じがしますし、
聞き手がイメージしやすい(=五感に訴える)
話し方になっていますよね。
 

私たちは人とのコミュニケーションの中で
うまく思いが伝わらない場面にも遭遇します。

顔色が悪い相手を気遣いたいのに、
「くまができてるよ」とストレートに言って
「そんなことない!」とネガティブに取られたり
することもあると思います。

そんな時も、
「私、最近寝不足なんだけど、あなたは寝られてる?」
のように自分のことから話せば
「実はね、、、」
と相手も話しやすくなるでしょう。

遅刻して謝りたいのに、言い訳をしているように
聞こえて心証が悪くなってしまうこともあります。

そんな時に、相手を不快にさせない伝え方なども
この本には書かれていて、なるほど〜と勉強になりました。
 
(上記のケースだと、ARRI(アリ)の法則を使います。
謝る+理由+自分の責任+改善点の順番に話せば、
怒られない、評価が下がらない伝え方になります)


あとは、話す時の具体的な間の取り方や
声の高さも、すぐ使えるものばかりで、
「だから神原さんの話は入ってきやすいのか!」
と納得しました。

相手の五感に届くということは、感情を動かすので
行動につながりやすいのですね。

先日のセミナー後も、会場の後ろにある
神原さんの著書を購入している方が
何名もいらっしゃいました。

神原さんの話が、相手の行動を促していることの証明ですよね。

というわけで、相手の心に届く話し方、
印象が良くなる伝え方
をマスターしたい方は、
神原さんの「話し方ドリル」を読んでみてくださいね。