こんにちは!
山口朋子です
 
最近読んだ本の中でいちばん面白かった!
 
『「消費」を「投資」へ変える 頭の良いお金の使い方』
 

 

 

著者の午堂登紀雄さんは、友人であり、
家族ぐるみで仲良くさせてもらっています。

 

たくさんの本を書かれていますが、
どれも勉強になるものばかりで、

午堂さんの頭の中ってどうなっているのか
見てみたくなるほど、博識なんです。

 

お金や投資の専門家である午堂さんが、

お金の使い方について、超わかりやすく書いています。

 

たとえば、



成功者のお金の使い方は「粋」で「軸」があります。
使うべき時にはドバっとふるまい、無駄なモノにはビタ一文払わない。
つまり、生き金を使う。

逆に、貧しい人はお金の使い方がとにかく貧しい。
小さなお金も出し惜しみする。
人を誘っておいて、割り勘にしようとする。
飲み会の会費を免れようと、途中でこっそり帰る。
海外に行ってチップを惜しむ。
謝礼をケチる。
振り込み手数料を差し引いて振り込んでくる。

まんべんなくケチるので、セコイ場面だけが記憶に残る。
結局、同じお金を使っても死に金になるのです。

お金の使い方で信用を得る人がいる一方で、信用を失墜させてしまう人もいる。
会社員ならお金の稼ぎ方には人格は出ませんが、使い方には全人格が出るのです。

浪費するのはカンタンですが、自分の人生を変え、人に貢献し、より満足度を高める使い方は、思いのほか難しい。

私たちは節約や貯蓄の大切さは教わってきましたが、貯めたお金をどうやって使えば満足度が高まるかを教わる機会はほとんどありません。
 
 

ほんとその通りですよね。

そのあとの事例も、うなづくことばかりです。

 

 


・同じお金を使って「死に金」にする人、「生き金」にする人

A部長が気を遣い、部下たちに奢ってやろうと、1万円札を渡しました。
その時に「みんなで一杯やってきてくれ」だと、「1万円ぽっきりで飲めるはずないだろ!部長のケチ!」となります。

B部長は、「みんなでお茶でもしてきてくれ」と同じ1万円を渡すと、「すごい太っ腹!部長、ありがとうございます!」

この場合、同じ1万円を使っただけですが、A部長はケチとののしられ、B部長は太っ腹と尊敬されます。

A部長は1万円も使ってわざわざ自分の評判を落とし、B部長はたった1万円でそれ以上の効果を上げたわけです。
どちらが生き金でどちらが死に金かわかりますよね。
 

私たちは、頭の良いお金の使い方について
学んできていないのです。

 

お金を稼ぐことはできても、使うのが下手な人は

たくさんいるなーと私自身感じます。

 

本書で面白いなと感じたのが、P.112〜の

「人生のレンタル係数を高める」という項目。

 

レンタル係数?と思ったのですが、

これは、買うよりも借りた方が

「自由」を得られるというもの。

 

自宅や車も「借りた」方が自由度が高く、
好きなものを好きな時に借りることができますが、

買ってしまうとなかなか自由がききません。

 

私も去年、3か月熱海にマンスリーマンションを借り、
本を執筆していたのですが、この部屋は、

ベッドや家具、キッチン、電子レンジ、洗濯機、
食器やプリンターまであって、とても便利でした。

もし家具をいちいち買っていたら、出る時に

その家具の処分に困ります。

 

私は5年間、365日洋服はレンタルなのですが、

(それについてはこちらも参照)

なぜ自分が洋服をずっと借りているのか、

最近わかりました。

 

洋服って、たとえ去年買ったものでも、

古びていくのです。

もちろん物理的には全然着れるのですが、

買った時の気分が続かないというか、

新鮮味がなくなります。

 

増えていくと保管などの管理も手入れも大変で、
古い洋服がたまっていくエネルギーの澱みが

いやになってしまったのです。

 

つまり、気分の問題です(笑)

 

でも、気分が上がらないものをまとっているのはいや、

かといって、季節ごとに洋服を買い続けていたら
クローゼットがいくら広くても収納に困ります。

 

それで、エアークローゼットを借り始めたら
毎週新しい洋服が届くので、新鮮さがずっと
続く気分の良さのとりこになったんですね。

 

著者の午堂さんも、レンタルをもっと利用しよう、
と書いています。

レンタル係数を高めると自由が生まれると。

 

私は「自由」という言葉がこの上なく好きなので

やっぱりいろいろレンタルしようと改めて思いました。

 

この本には、「頭の良いお金の使い方」が
40項目ほど書かれていて、どのページも
なるほど!!と思うことばかりです。

ちょっとチラ見せ・・・

 

 

文庫本なので、気軽に持ち歩いて
さっと1項目だけ読む、みたいな読み方もおすすめ。

これを読んで、ぜひマネーリテラシーを上げてみてね。