こんにちは!

かたつむり主婦起業のMOMOです
 
今日は、clubhouseで、
夫である山口拓朗(以下、やまたく)さんをゲストに迎え、
「起業で大切なもの」について語りました。

ブログでは、clubhouseでは語れなかった
私の思いなども書いてみようかなと思います。

やまたくさんは、
昨年11月にこんな本を出版しました。

 

 

その本では、従来型のフリーランス

(企業からの仕事をこなす人)と
NEWフリーランス(自分でネットで仕事を取ってくる人)
の違いなどが書かれています。

 

本書ではNEWフリーランスは、ほぼ起業家のような

もので、やまたくさんもフリーライターですが、

動き方は、起業家と言えると思います。

 

そんなやまたくさんに

「起業でいちばん大切なものは何か」
と聞いたら、彼は「主体的であること」と言いました。

 

これには、様々な意味があると思いますが、
私も彼の意見には賛成です。

 

たとえば、clubhouse。

そのルームを開き、ルームという場を仕切る、

モデレーターという立場の人がいて、

スピーカー席で話す、スピーカーがいます。

その下には、リスナーがいます。

 

一見、同じルームにいる人々。

でも、モデレーターとスピーカーとリスナーでは

見ている世界がまったく違うのです。

 

 

お笑い番組でいえば、

司会者と芸人と客席にいる観客という感じ。

 

司会者は、その場が面白くなるように

場を仕切ります。

 

芸人さんは、面白い話をします。

 

それを聞いて、観客は笑っています。

 

この中で、影響力がある人はだれですか?

 

おそらく、司会者と芸人ですよね。

 

では、場を盛り上げて、楽しませている人は?

 

これも、司会者と芸人です。

 

同じスタジオにいても、観客は、

「傍観者」なのです。

 

スタジオにいる観客は、まだ笑い声で参加しますが

テレビの前で見ている人たちは「傍観者」です。

 

サービスの受け手です。

 

 

起業で考えると、起業家は、お客様に

価値のあるサービスや商品を届けて

対価としてお金を受け取ります。

 

つまり、起業家は傍観者でいてはいけないのです。

 

clubhouseでは、モデレーターかスピーカーで、

リスナーに価値を届ける側にいる必要があります。

 

私たちは、時としてサービスの提供者にもなるし、

サービスを受ける側にもなります。

私もレストランやホテルに行ったり、

家事代行を使ったりします。

 

でも、起業家なら、サービスを受ける時にも

アンテナを立てておいてほしいのです。

 

つまり「主体的に」サービスを受けて、考えるということ。

 

私は、飲食店などに行っても、

どうしてこの立地でこのメニュー、単価にしたんだろう、

客層や回転率はどんな感じなのか、

もし自分がこのお店にアドバイスをするとしたら

何を言うかということを考えてサービスを受けます。

 

つまり「自分なら」どうするか、という視点で

常に物事を見ているのですね。

 

映画館で映画を見る時も、

ストーリーを楽しむだけでなく

様々な人物の行動分析などもしながら

この人はこの時どうしてこんな行動をとるのか

その人の背景を想像したり、演出家の意図を読みながら

人間の心理描写の勉強に映画を使っています。

 

ただ「受け身」でサービスを受けていないのです。

 

映画館で映画を見ている自分、

映画を作った監督や演出家の意図、

映画を演じている役者さんたち、

映画を見ている観客の心の動き、

 

これら全部を、俯瞰して上から見ている感じなのです。

 

私の目は、スタジアムで行われている試合を

上から見ている鳥の目なのです。

 

 

そうして全体を眺めてみて初めて、
サービスを提供するお客様に対して

彼らが求めているもの(ニーズ)を理解し、

そのサービスを生み出し、提供できるのです。

 

私は、それを「相手想い」という言葉で表現していますが

やまたくは、「主体的である」と表現しています。

 

どちらも本質的に伝えたい内容は同じです。

 

「自分で」「相手がほしいものを想像して」「提供する」

それが、相手想いであり、主体的であるということ。

 

会社員やアルバイトなどで働くということは

同じ「働く」でも、起業家とは意味合いが違うのです。

 

「誰かが決めた仕事を」「提供する」

 

価値を提供するというよりは、時間を差し出して

労働を提供するということですね。

 

だから、よく起業を考えている方から

「どのくらいの時間で稼げるようになりますか」
という質問を受けますが、的外れなのですね。

 

マクドナルドで時給1000円で働く場合、

毎月100時間働けば、1カ月10万円もらえるでしょう。

 

でも起業は、100時間働いたからといって

10万円もらえるというものではないのです。

 

1000時間働いても1円ももらえない人はいるし、
1時間で1000万円稼ぐ人もいます。

 

提供した「時間」ではなく、

提供した「価値」が対価になる働き方が
起業だからです。

 

価値を提供するためには、受け身な考え方ではだめで

相手の目線からも想像できる、
主体的な姿勢が大切なのです。

 

 

clubhouseは、一時期よりは参加する人も減り、
落ち目だと言われていますが、

私は、生の声でコミュニケーションできるSNSに

まだまだ可能性を感じています。

 

でも、clubhouseをビジネスに生かせるとしたら

それは主体的に使った人だけ。

 

つまり、モデレーターとスピーカーには

チャンスはありますが、

ただのリスナーには永遠にチャンスは来ません。

 

「clubhouseなんてもうオワコンだよ」と
言っている人の大半が、リスナー席にいます。

 

安全なところで、ヤイヤイ言っている聴衆です。

 

彼らの特徴として、やれ国が悪いだの、
政府がだめだの、コロナのせいだの、
上司が悪いだの、景気が悪いだの、
常に自分が安全なところにいて

誰かを批判したり、誰かのせいにしたりしています。

 

人間関係においても、離婚の原因は、

パートナーにあると思っているし、

子どもの成績が悪いのは、子どもの頭が悪いと思ってるし

自分が仕事の成果が出せないのは、

上司や会社が悪いと思っているし、

常に責任は、自分以外にあると思っています。

 

それが、起業にはまったく向かない考え方なのです。

 

成功する起業家は、

「どうしたら良くなるだろうか」
「自分には何ができるだろうか」

と、常に主体的な視点で物事を見ています。

 

誰かのせいでできない、という言い訳をしていないのです。
これが、主体的に生きるということ。

 

起業家に求められているのは、この資質です。

 

 

この記事でもおなじことを

違う形で語っていますので
よかったら読んでみてくださいね。