こんにちは!

かたつむり主婦起業のMOMOです
 
先週の2/25に、大学病院で
サイレント・マニュピレーションという手術を受けました。

サイレント・マニュピレーションとは、
正式名称を「非観血的関節授動術」と言い、
固まってしまい可動域の狭くなった肩関節を、
麻酔をして手動で医師が広げる手術
です。
 
メスを入れたりしないので、日帰りでできる手術で、
身体に負担なく行えるのがメリットです。
 
実際に私が受けた感想・体験談をお伝えします。
 
***
 
<私がこの手術を受けようと思った背景>
 
2018年夏頃から、右肩に違和感を感じ始め、
秋には激痛が続き、動かしにくくなり、
整形外科で五十肩と診断されました。
 
その3年前にも、左肩に五十肩を経験しているので
長引くことはわかっていたし、そのうち自然に
治癒するだろうと安易に考えていました。
 
ところが、1年経ってもまったく可動域は広がらず、
どんどん肩は上げにくくなっていました。
 
病院で測ると、腕が真下にあるときを0度、真上に
ある時を180度とすると、42度しか上がらなかったのです。
 
これは日常生活に非常に不便です。
 
洋服の脱ぎ着はもちろん、棚の上の方の重いものも
取れませんし、(軽いものなら左手で取れますが)
仕事柄ホワイトボードに字を書く時にも
腕が上がらないので、書けません。
 
12月にバリに行った時も、ヨガのクラスがありましたが
ヨガのポーズもほとんど取れませんでした。
 
そんな私の状態を心配した友人たちが、
いろいろな治療院や整体などを紹介してくれました。
 
10人以上の専門家にも診てもらいましたが、
「ここまでひどくなった五十肩は見たことがない」
と言われる始末。
 
途方に暮れた私は、大学病院の肩専門外来に
相談に行き、そこでサイレント・マニュピレーション
を受けることを勧められたのです。
 
話を聞くと、怖いなと思いましたが、
このまま待っていてもあなたの肩の可動域が
今よりも広がることはない」と医師に言われて
受けることを決心。
 
手術日は、そこから1ヶ月後でした。
その日は、手術のための血液検査をして帰宅しました。
 
 
***
 
<手術当日の様子>
 
当日は、できるだけ付き添いの方に来てもらうように
ということで、ちょうど春休みで帰省していた
19歳の娘に付き添ってもらいました。
 
手術前に病院の外で撮影してもらいました。
 
 
手術前は、腕はこのくらいしか上がりませんでした💦
 
45度くらい上がってますが、
肩が不自然に上がってますよね。
肩を下げたままだと40度上がりませんでした。
 
 
まず、手術前に「心電図検査」と「肩のレントゲン」を
受けます。
 
11:30に手術室に向かいます。
まず、小さな部屋で、麻酔科の先生に、麻酔の話を
説明されました。
 
今回は、首の横(頚椎)に麻酔をする。
エコーを見ながら、第5.6頚椎神経根の周囲に
局所麻酔剤を注射するということ。
 
十分麻酔が効いたのを確認してから手術に入ること。
麻酔は5〜6時間さめないので、その間は
腕の感覚がなくなることなどを伺います。
 
緑色の手術着に着替え、手術室に入ります。
 
もっと簡単な手術かと思っていたのですが、
手術室のベッドに横になると、
爪には血中濃度をモニターする器械
左腕には血圧計、胸にも心電図計など
いっぱい取り付けられ、本格的な手術っぽい様相💦
 
そして、右を上にして横向きに寝るように言われ、
首の側面にゼリーを塗られ、超音波の器械で
エコーを見ながら、麻酔科の先生が
麻酔の注射を入れていきます。
 
この時に、首だけが四角く開いている布をかけられ、
視界がものすごく悪くなり、
めっちゃドキドキしてきました。
 
最初10cc入れる予定が、もう少し、ともう1人の
先生が言って、12cc注射されます。
 
とても細い針のようで、思ったほど痛くなかったです。
 
エコーを見ながら、先生が電気信号を神経に送り、
すると私の意志に反して、腕がビクン!と大きく動きます。
これで、神経の近くに麻酔液が正しく入っているか
確認しているようです。
 
腕がビクン!と上がるので、看護師さんと助手の
先生の2人がかりで私の右腕を押さえていました。
 
この時点で、もう腕の感覚はないのに、電気信号で
勝手に動く腕は、もう自分の腕ではないようでした。
 
医師が、小さな金属のボタンのようなものを
胸に当てます。
 
「冷たいですね?」「ハイ」
 
その金属をずらしながら腕に当てて行きます。
指先は冷たく感じますが、腕や肩に当てても
冷たさは感じません。
 
冷感を感じるか否かで麻酔がかかっているかを
確認しているようでした。
 
やがて、指先もしびれてきて、右腕全体に
しっかり麻酔が効いてきました。
 
いよいよ手術が始まります。
 
整形外科の先生が、「では、いきますね」
とゆっくり、私の腕を持ち上げ、上に、横に
動かしていきます。
 
なにせ1年半も、40度くらいしか上がらない腕です。
かなりかたまっていたみたいで、先生も
「こりゃだいぶ固まっているなー。
日常生活、きつかったでしょう?」と仰います。
 
ええ、本当にきつかったですよ💦
 
先生がなんども腕を上げているうちに、
「ビリッ!!」
というすごい音が聞こえてきました。
 
かたまって癒着していた関節包の組織が剥がれる音です。
 
さらに動かすと「ミシミシッ」「バリバリッ!」
 
先生は「いいね〜!」と言いながら、どんどん動かします。
 
先生の耳にもその音は聞こえていますが、
私は、自分の骨からモロに響いてきます。
 
その音量とすごい音に驚くばかりです。
 
鶏肉の手羽の骨を折っている時のような音です。
布を引き裂く時の音のようにも聞こえますガーン
 
このすごい音は、10回くらい聞こえて来ました。
 
音だけ聞くと痛そうですが、麻酔がかかっているので
もちろん全く痛くありません。
 
ふと見ると、自分の腕が180度上がっています!
 
こんな角度の自分の腕を見るのはずいぶん久しぶりです。
 
「こんなものかな」
 
と先生が言ったのは、麻酔が効いてから30分ほど経ってから。
 
最後に炎症止めの注射を肩に打って、手術終了。
 
胸や腕や爪についているモニターを外し、自分でベッドから
降りて、娘の待っている待合室に戻ります。
 
その時に、麻酔の効いている腕がブランブランして、
それはまるで壊れた人形の手みたいでした。
 
重さ3キロの巨大なソーセージが、肩から
フックで吊るされているような感じです。
歩くたびにグルングルンして、邪魔だし、
すごく重く感じます。
 
待合室の娘はそれを見て
「怖い!人の手じゃないみたい」
と目を覆いました。
 
手術着を脱ごうにも右腕の感覚がないので、
一人では着替えられず、娘に手伝ってもらって
着替えました。
 
看護師さんが、「麻酔がさめるまで、
腕を吊っておいてください」と三角巾で
釣ってくれました。
 
 
この時の腕の様子が面白いので、動画に撮りました(笑)

 

 

お会計を済まし、(検査等を入れても1万円弱!
日本の健康保険制度はすごい!)

午前中に病院に来ていて、この時点でもう14時過ぎで
お腹が空いたので、病院内のカフェで何か食べることに。
 
といっても、右手がまったく使いものにならないので
左手で食べられるホットドッグをチョイス。
 
 
自宅に着いたのが、15時過ぎで、手術で緊張した
疲れもあり、ベッドで仮眠をとることに。
 
その時に、ベッドで、腕がどのくらい上がるか、
娘に手伝ってもらって(自分の意志では動かせないので)
試してみたのがこちら。
 

 

まだ麻酔が効いているので、腕は180度上がります!
感動です!

麻酔は5〜6時間経つと切れ、完全に抜けるまで

10時間ほどかかる場合もあるそうです。

この日は、お風呂は入れないとのことで、

早めに休みました。

 

<手術翌日からの様子>

 

問題は、翌日。

翌日からしっかりリハビリをするように言われていました。

 

ところが、完全に麻酔が切れたら、

肩が痛いのです!

 

あれだけバリバリ関節包の癒着を剥がしたのですから

炎症も起きているはずです。

(先生いわく、たぶん中で出血もしているとのこと)

 

リハビリどころの騒ぎではありません。

肩に触れるだけでも痛い!

 

結局、翌日、翌々日はまったく腕が動かせませんでした。

 

手術後3日目、まだ痛いのですが、おそるおそる

腕を上げてみます。

 

痛いので、90度も上がりませんガーン

 

「手術後、動かさないとまた癒着しますよ」

という先生の声を思い出し、一生懸命、腕を上げますが、

イタタタ・・・・滝汗

 

4日目、近所の整形外科を受診。

もともとお世話になっていた理学療法士の先生に

リハビリをお願いしました。

 

痛いけど、上手に動かしてくれて

「おお!前よりも上がるようになりましたね!」

と120度くらいまで上がるのを確認しました。

 

それから、毎日リハビリを続け、

術後11日経ち、ほとんど肩の痛みはなくなり、

腕も少しずつ上がるようになってきました。

 

本日の時点で、このくらい上がります。

 


 前からだとだいぶ上がっているように見えますね。
 
 
斜めから見るとこんな感じ。
180度までは行きませんが、150度くらい上がってるかも。
 
あとは、これをkeepしつつ、可動域を広げるリハビリを
地道に続けていく感じです。
 
 
<サイレント・マニュピーレーションを考えている方へ>
 
通常の五十肩は、放っておいても改善します。
でも、まれにどんどん肩まわりが固くなり、
関節包が癒着し、腕がロックされたように動かない、
という症状の方がいます。(私です)
 
普段から運動不足、PC作業多めで、筋肉が固まっている
ことも影響していると思います。
 
そんな方には、この手術は、可動域を広げ、
日常生活を楽にするひとつの選択肢になると思います。
 
ただ気をつけて欲しいことがあります。
 
手術ではほとんどの方は
180度まで可動域は広がるそうです。
 
でも、その後のリハビリをしっかりやらないと
また可動域は狭まるということでした。
 
なので、手術成功のカギは、術後のリハビリにあります。
 
翌日は麻酔が切れるので、180度まで
上がる方は少なく、いったん可動域は狭くなるそうです。
 
それでも、毎日リハビリをしていれば、
五十肩になる前の状態に戻る可能性は高いとのこと。
 
その言葉を信じて、毎日リハビリをしていこうと思います。
 
大学病院の診察は、術後3〜4日に検診があり、
そこで経過が順調であれば、あとは1ヶ月後に
また行けば良いそうです。
 
今後の経過もまたブログでお知らせしますね。
 
いま、五十肩、拘縮肩、凍結肩に悩んでいる方の
参考になれば嬉しいです。
 
最後に、私が手術を受けた病院は、こちらです。

私は、塩田先生に手術していただきました。
やさしくてダンディで大好きな先生です。

大学病院なので、紹介状をもらって
電話予約をしてから相談に行ってくださいね。

 
 
 
 
 
 
 
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