こんにちは!

かたつむり主婦起業のMOMOです
 

映画好きなので、タイトルに惹かれて手に取りました。

「007に学ぶ仕事術」。

 

 
 

パラパラとめくると、

「仕事術」とあるのでビジネス書かと思いきや、

中身はオフィスを舞台にした小説仕立てになっています。

 

主人公は、コンサルティング会社に勤める

「ジェームス・一郎・ボンド」君。

彼が、オフィスで遭遇する様々なトラブルや悩み、

上司や同僚とのやりとりは、

サラリーマンなら一度は経験するような「あるある!」の連続。

 

それをどうやって乗り越えていくのか?

筆者は、そのお手本を、007の映画の中から

引用してくるのです。

 

なるほど、確かにそうやればうまくいくんだな、とか

ピンチはそうやってチャンスに変えればいいのか、

とイメージしやすいです。

 

たとえば、主人公のジェームスくんは、

社会人6年目の時に入社3年目のトレーナー役を任命される。

ジェームスは、彼を厳しく指導し、成長させようと張り切る。

ところが、大事なプレゼンの日に、部下は気後れして

会社を休んでしまい、親に会社の愚痴や不満を吐き出し、

それがジェームスの上司の耳にも届いてしまう・・・。

絶体絶命です。

 

 

筆者は、このケースでは、

007シリーズの「ムーンレイカー」を例に出し、

ボンドは決して最後まで敵を追い詰めず、

止めをさざずに逃していることに言及します。

 

窮鼠猫を噛むとも言いますが、敗者を追い詰めるとこちらが致命傷を負いかねないと諭します。

 

だから、大事なプレゼンであろうと

部下にプレッシャーを与えすぎるのは間違いで、

器の大きい人間になることで、敵味方なく仲間を増やせ、

と結んでいるのです。

 

このように、ストーリーをうまく使うことで、

1つ1つの仕事術が臨場感を持って

読む人にせまってくるという、

今までにないビジネス本になっています。

 

そして、本書は、主人公のジェームス君の成長物語にも

なっており、平社員だった彼が、

最後はどうやって社内の評価を高め、

出世していくのかというストーリーからも目が離せません。

 

 

 

「007(ダブルオーセブン)に学ぶ仕事術」〜ジェームズ・ボンド流 出世・上司・部下対策に悩む組織人のために〜尾藤克之 著