こんばんは。り起業MOMOですカタツムリ



普段あまりお酒を飲まないMOMOですが、


先日、とても楽しいお酒をいただきました。



作家の 角川いつかさん  と 車浮代さん  のお二人とご縁があり、


神楽坂のビストロでお食事とワインを楽しみました。


(いつかさん、ご馳走さまでしたードキドキ


   

  角川いつかさんの本     車浮代さんの本





角川いつかさんは、2003年に作家デビュー後、8年で30冊


本を書かれています。すごいペースですよね。



最新の著書の 『「昭和の男」がなくなる日』を読ませていただきました。


「昭和の男」がなくなる日―イイ男は、みんなあの時代にいた! (主婦の友新書)/いつか
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いつかさんは、今まで「角川いつか」のお名前で本を書かれていましたが、


この本の出版を境に、お名前を「いつか」さんに改名されました。



あとがきにもそのことをさらりと書かれていますが、


「角川いつか」の名前を捨てたことに、


実は深い意味があるのではないかなあと思っています。



とても純粋でまっすぐな方なので、自分のまわりの余計な情報を


すべて脱ぎ捨てて、素の自分で勝負していこうといういつかさんの


あらたな出発の1冊であることは間違いありません。



本を読んでから、いつかさんとお会いしたのですが、


彼女の本の知的で無駄のない文章から想像していた「コワイ人」


というイメージとはうらはらに、とても可愛くてチャーミングな方でした。



それでいて、江戸っ子らしい気風の良さ、無邪気なおおらかさが


一緒にいて、とても心地よく、初めてお会いしたにも関わらず、


気付いたら5時間もしゃべっていて、


あやうく終電を逃しそうになってしまったほどです(笑)




この本では、各界の著名な男性100人に


「昭和の男とは」というアンケートを取り、


それについていつかさんの考察が書かれているのですが


登場する人物すべてに味があり、


時には微笑ましく、時にはほろりとしながら読み進めました。




私自身、昭和43年に生まれ、約20年間昭和時代を生きています。


大学生のときに、年号が昭和から平成になりました。



私の青春時代の半分以上が、「昭和」のものなんですね。


(私たちの世代をバブル世代と呼ぶそうです。1965~1969年生まれ)


だから、この本に出てくる昭和の男たちが、なんだか懐かしかったです。




たとえば、私が大学生の頃、世の中はバブル真っただ中。


六本木あたりでは深夜のタクシーはなかなか拾えず、


1万円札を握りしめた男たちが路上にあふれていた時代。


(私も、大学生のとき、シェラトンホテルのラウンジでバイトしていたのですが


お客様からよくチップをいただきましたし、帰りは毎日タクシーチケットを


支給され、お寿司屋さんで仲間と食事をしたりしていました。なんだこの時代!)



いつかさんが当時の仲間の男性と20年ぶりに再会して、別れるときに


ふとてのひらの中をみたら、5千円札が入っていたのだとか。


すぐにお礼の電話をしたら、


「昔は帰り際、女の子や運転手にまで1万円配ってでしょう。


ごめんな。今のおれには貴重な5千円なんですよ」


と照れ笑いしていたとか。


腐っても昭和の男なんですね!


(本書87ページ「バブルの残像と五千円札」より)



あとは、いつかさんの雑俳の師匠さんのお話もおもしろい。


電通マンだった彼がアメリカへの出張を命じられ、


ニューヨーク近郊にある、とある屋敷を訪ねたそうなのですが、


その屋敷とは、「もしドラ」でも有名になったピーター・ドラッカーの家だったとか!


そして、手土産に、彼は自分の給料の何倍もする葛飾北斎の複製木版画を


持参したとか・・・。しかも自腹で!



そんな男たちのいた昭和。


平成のいま、男たちは無理をせず、優しくなってきているが、


何か物足りないようなが気がしてならない私は


この本に「そうだ、そうだ」とうなづきながら読み進めた。




ほかにも、角川いつかさんの名前で書かれた本が何冊か手元にあるので


またご紹介しますが、最新作のこの本はとてもおもしろい本でした。



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いつかさん、また一緒に飲みましょうね!


車さんも楽しい時間をありがとうございました^^