こんばんは
マンドリンという楽器は
右手で持ったピックで2本の弦を
同時にはじくことで音を出します。
1回弾いただけだと、
弾いた瞬間の音が最大で、あとは余韻のみ。
なので、長く続く音はピックを何度も往復して
はじき続けることで表現します。
同じ音の弦が2本ずつあるので
ピックが当たる瞬間が微妙にズレることで
音の切れ目が目立たなくなる。
それが「トレモロ」という奏法なんですが
マンドリンという楽器のたぶん
もっとも魅力的な所の1つです✨
バイオリン系の、弓で擦り続ける連続音や
吹奏楽系の、人の息で発し続ける連続音とは
また違う
マリンバとかの、叩き続ける連続音に
似てるのかもしれないのですが
同じ音の弦2本を弾き続ける事で生まれる
ズレ(ピッタリ同じにはならない)とか
揺らぎのような物があって
そこが、独特の哀愁や切なさを感じられて
とてもとても好き
私が弾いているマンドラだと
特に高い音。
E線のハイポジションのトレモロは
天使の歌声が降ってくるイメージ
で、さて
きれいにトレモロをするには
右手のピックをどう持つか、
どう弦に当てるか、どう動かすか
が大事になってくるのですが
それこそ、色々やってみないと分からないし
この曲のここでは、この弾き方で良かったけど
こっちの曲ではしっくり来ない
とかもあったりして
ほんとにずーっと試行錯誤中です。
大勢で同時に弾く合奏の時の弾き方と
ギターとの二重奏とか
4人のアンサンブルでは
音の出方の気になる所がずいぶん違い、
合奏でごまかせてた所が
ごまかせないからなんだろうな
試しに
最近、ピックの持ち方を変えてみました。
今まで、ピックを
人差し指と親指でがっちり挟んで
「面」で持ってたのを
支えてるのは「面」だけど
支点を限りなく「点」に近い持ち方に
してみました。
9月の演奏会や、夏に録音している
二重奏「Partner」は、その弾き方です。
「Partner」では
音量「p」指定の全弦トレモロという
絶対無理な箇所があり
(作曲者のたまねぎ氏は、
「気持ち・雰囲気pでいいよ」とは
言ってくれてたのですが💧)
「面」でがっちり支えてしまうと
ピックが弦に当たる音が大きくなって
しまって、実際に出したい音より
ピックの当たる音の方が大きい(!)
って事態になってしまい…
色々試してみた結果
ピックが弦に当たる時の衝撃を最小に
する方法として、これに行き着きました。
私のトレモロの仕方は、元々
楽器の表面板に対して平行に
肘から先(手首はほぼ固定)で
ピックを動かす方法です。
↓こんな感じ。(楽器を輪切りにしてます)
なので、手首の回転で弾く奏法
(こういう弾き方)の方には
あまりピンとこない話かもしれません💦
↓
基本的に
ピックは常に弦に対して垂直に当たる。
ピックはしっかり弦に負けないように持つ(緑部分で固定するイメージ)↓
特に、マンドラの最低音G線だと弦が太いので、しっかり持ってないと負けちゃう💦
なので、G線で音量「p」の時は、
以前はこの緑部分の「しっかり持つ」具合を
緩めることで、当たりを柔らかくして
なるべくピックの音が目立たないように
してたのですが…
これが何小節も続くとピックが
手の中でズレていっちゃう
ましてや「p」の全弦トレモロ
(計8本の弦を何往復もする)には
まったく太刀打ちできず
こう…しっかり持っても、
弦に当たる時だけ斜めになるように
力を入れる部分を出来るだけ小さく(緑の点)
してみたのです。
緑の点を支点にして、弦に当たる時だけ
シーソーみたいに動くようにした訳です。
こうすると、弦を「撫でる」みたいになるので
ピックの当たる音は小さくなる。
しっかり弾きたいところでは力を入れて
もう少し広めに押さえれば対応できる。
結果は…どうだったんだろう。
雑音(ピックの当たる音)は
確かに減ってるのですが、
音質とか変わったのかなぁ…
弾いてる分にはあまり感じないのだけど。
ピック持ってる手の見た目は
結構、ヘンか💧?
うーん…。
どこまでも試行錯誤は続きます。
それも、また楽しい
マンドリンアンサンブルわをんHP
たまねぎ君との二重奏のYouTubeチャンネル
自宅録画なので、時々猫がウロウロしてます💦
途中で「気持ちはp」で弾いてる全弦トレモロが出てきます。 4分35秒くらい〜
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