黒木瞳が主演でありながら、視聴率も満足度も低迷という
手厳しい評価を受けたTBS系ドラマ「恋の時間」。
しかし、私の周囲では今シーズン最も熱い連ドラだったと
言っても過言ではないと思う。
日曜の夜9時といえば、家族がそろう時間。
その枠で、独身キャリアと専業主婦の「恋」と「私らしい生き方」
を扱うのだから、高視聴率を期待する方が間違っている。
このドラマが描いた、「30~40歳の女の幸せと生き方」は、
平和な家庭にはどうでもよく、年頃の娘を抱えた両親には
納得できず、男性には鬱陶しいだけだろう。
当事者以外には、きわめて面倒くさい、
できれば関わりたくないテーマなのだ。
がっつり・どっぷりハマることができたのは、当事者になりうる
人たち(=負け犬&負け犬予備軍)だけに違いない。
私は、その一人だ。
特に胸が痛んだのは、黒木瞳こと、姉・雪枝。
結局、
一人で後始末できちゃう女性は、
一人で生きることを選択してしまいがち
なのかもしれない。
少なくとも、自由(やりたいことをやる、という意味で)の中に
「自分らしい生き方」を見出したら、恋はできても、
結婚はしづらいんじゃないだろうか。
腐れ縁の恋人と決別し、会社の危機に一人で向き合い、
自分の会社を失っても好きな仕事に関わろうとする雪枝は、
世間一般的には「強い女性」なのだろう。
でも、全方位的に強い人なんていない。
彼女の場合は、「自分らしい生き方」とセットになっている
「孤独」に耐えることを選んだだけだ。
けっして、一人が寂しくないわけじゃない。
反対に、妹・香里については???な部分が多かった。
恋によって彼女の自我が目覚めことは理解できたけれど、
旦那ときちんと話し合った痕跡もなければ、離婚までの過程も
描かれていないから、いまいち説得力に欠ける。
離婚は結婚の10倍大変だと、何人もの経験者から聞いた。
どんな苦労をしても、一生何かを背負わなくてはいけなくなっても、
耕平と生きるという選択にはそれだけの価値があるということが、
香里からは伝わってこない。
今の生活で闘おうともせず、別の人生を選ぶのは
単なる逃避なのでは?
これでは、世間の専業主婦も、離婚した女性も、納得いかない
んじゃないだろうか。
そんな感想はさておき、毎回楽しませて頂いた。
このドラマの良さは、全てが等身大であるところ。
ときめき、せつなさ、揺らいでしまう心。
いちいち胸が痛い。痛いんじゃ~~~ 。・°°・(´д`)・°°・。
毎回、きゃーきゃー言いながら見入っている私に対し、
彼は関心ゼロ。
まぁ、もともと心の機微には鈍い人だから仕方がない。
彼が唯一食いついたシーンは、香里の義母にチクリ電話を
入れたのが、耕平に片恋慕しているバイオリニスト(いかにも
性格が悪そう)ではなく、香里の主婦仲間・まゆみであったことが
分かったシーン。
「犯人はお前だ!」と指をさして大はしゃぎ。
ちなみに彼、某少年漫画の大ファンです。