独身女性にありがちの「自分探し病」。

本当に私がやりたいことは何なのだろう。私に向いていることって?


それを見つけることができたら、この曇り空のような日々が終わり、

夢を追いかけて、困難を乗り越える、新しい自分になれる ――


な~んて、思っているわけじゃないし、

逃げても仕方がない、って自覚もあるんです。

ただ、努力があまり実を結ばないという現実が辛いときって、

「何か間違ってるのかなぁ」って思っちゃうこともあるじゃない。



かつて彼女は、そんな悩みを彼に相談したことがありました。

そこで自分が血の海に沈むことになろうとは知る由もなく…



彼の第一声。


「ハッキリ言って 今の仕事、向いてないよ。

物事運ぶとき 順序だてて考えないし、

先も見てないじゃん」



クリティカルヒット!彼女は300ポイントのダメージを受けた!

…そう、忘れていました。

彼は“思ったことしか言えない”人だったのです。

本当に、ただ“思ったこと”を言うから、思いやりとか、人情とか、

全っ然、関係ないのね…


適性に悩んでいる人の心には、

自分を冷静に裁いて欲しい気持ちもあれば、

小さな希望に火を灯して欲しい気持ちもある。

しかし、彼は相手のそんな複雑な心理状態なんて、考えやしない。

まぁ、分かりやすいといえば、分かりやすいんだけどね…



瀕死の手傷を負いながらも、ここで逃げては女がすたる、と

なんとか会話を続行。

今思えば、一言目で彼の性格を察したなら、やめときゃ良かった

のですが。


「じゃあ、私の長所って何だと思う?」



第二波は、もっとすごかった。


「愚直なところ」



これまた痛恨の大ダメージですよ。

なぜそこで「真面目でコツコツやるところ」と言えないかな~。

そして、さらに追い討ち。


ルーチンの方が何も考えなくていいし、

向いてているんじゃない?

事務とか単純作業が合ってると思うよ」


(「考えなくていい」は余計だっつーの)



彼女はすっかり意気消沈。

そりゃあ、涙も出ますよ。女の子だもん。


まぁ、「仕事、合っていないかも…」なんて悩み自体が

甘えていると言われても仕方ないのだけど、

だからって、再起する気力を喪失するほど

やりこめなくたっていいじゃん!(゚д゚)ガーッ



相手の良いところを見て、前向きになれるようにアドバイスをする。

短所があれば、それを良い方向に転換できるように考える。

それが、パートナーってもんじゃないでしょうか。

ブチ切れた彼女は、お説教モードのスイッチが入ってしまいました。


「人は迷ったり悩んだりするから相談するの。

 それは、他の人の意見を聞きたい、っていう気持ちもあるけど、

 それ以上に、励まして欲しい、

      大丈夫って言って欲しからなの。

 ただ思ったことを言えばいいってもんじゃない。

傷つけるのは論外!

 まして恋人なら相手を思いやりながら発言すべきでしょ?」



彼は「怒られた~」と茶化していました。

腹が立つやら、呆れるやら。

その日は眠れませんでしたよ、ほんとに。




まぁ、一般的に男の人は、女の人よりは言葉に鈍感なもので。

彼は、それがちょっと度を過ぎているだけ、なのかもしれない。
時々、漢字や慣用表現も間違っていたりするから、単に国語力が

低いだけなのかも…じゃあ、仕方ないよね。

そうやって、彼女は自分を納得させたのでした。



後日のこと。

「俺さ~、友達からも、よく

“毒吐くよね~”って言われるんだよね」

発言した彼、笑顔。聞いてる彼女、呆然。

自覚してたのかよ!


(ただし、何が「毒」なのかは分かっていないらしい)



これでは、いつまた背中から撃たれるか分かりません。

要教育です。



<教訓>

毒吐き男には、強気に出るべし。

逆ギレも、時にはアリ。