(株)不二家が消費期限切れ牛乳を使ってお菓子を作っていた事件が報道されてから、しばらくたちました。

そのうち、次々とおかしな事が明るみにでてきました。数え切れないほどの細菌がまじったシュークリームもあったとか。

最初のうちは、ゆかっちが病気の時や骨髄移植のあとに食べなくてよかったな、くらいに思っていました。移植後しばらくは生ものはダメなので、ケーキ類はどちらにしても食べなかったとは思うのですが。


先日テレビを見ていたら、あるワイドショーでパネラーの方が、「不二家の社長が記者会見で、『菌がいたと言っても、抵抗力の衰えた子どもが食べたら支障が出る程度なので、大丈夫です。』と言っていたけど、それってとんでもない事だよ!」と言っていたのを聞きました。

ええっ、本当にこんな事言っていたの?本当にとんでもない!びっくりしました。そして、怒りがわいてきました。


抵抗力の衰えた子どもなら、支障が出てもいいと考えているのでしょうか。

”抵抗力の衰えたこども”って、どんな子どもを考えているのでしょう。そして、その子どもに、一体どんな支障が出るのか、不二家の方は真剣に考えた事があるのでしょうか。


ゆかっちは化学療法をしていないので、一緒に入院していた子のおかあさんに聞いたところによると、だいたいこんな感じで進んでいくようです。かなりおおざっぱな説明で申し訳ないのですが。


1週間程度抗ガン剤を投与。そのあと、化学療法の影響で造血機能が衰えるので、白血球、赤血球、血小板などの数値が下がり、感染の危険性が高くなるので、その予防のため病室から出られなくなります(これを、K大病院ではガウン と言っていました)。しばらくして造血機能が回復したら、ちょっと間をおいて、また次の治療に入ります。これを、何回か繰り返します。


1度目に入院した時に隣のベッドいたYちゃんは、ガウンが明けた最初の食事は、病院食ではなく、Yちゃんの好きなものを食べていました。

Yちゃんの他にも、しんどかった治療と退屈なガウンのご褒美にと、病院で出される食事ではなく、好きなものを食べていた子はいたと思います。

ガウン中は、白血球の値が下がっているので生ものは禁止なのですが、ガウンが明ければ生もの解禁です。ケーキもOK。

それに、吐き気などで食べたくても食べられない時もあるし、楽しみの少ない入院生活の中で、食べられる時に食べたいものを食べさせてやりたいと親が思うのは、あたりまえの事です。ケーキを食べたいと言ったら、たぶん買ってくるでしょう。

でも、もしそれが、不二家のケーキだったら…。


数値的には大丈夫とはいえ、健康な人よりは免疫力が下がっているので、もし、細菌がいっぱいのケーキを食べたとしたら、恐ろしい事になるでしょう。命に関わる事になるかもしれません。


こういう子ども達もいるのだと、きっと知らないのでしょう。私もゆかっちが入院するまで、知りませんでしたから。

それでも、食べ物を作って売る立場の人の言う事ではないと思いますけど。


食品業界の方は、全ての人が安心して食べられる様に、今一度、襟を正してほしいと思います。







読んで下さってありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。

よろしければポチッと押して下さい。

ブログランキング