昨年12月半ばから、ゆかっちは週1回整体の施術は欠かさずに通い、もうそろそろ1年になります。
その間も、症状がひどいときはステロイドを使い、炎症を抑えることはしていました。炎症を抑えることをしないと、症状が進んでいくからです。
最初の頃、施術を受けた翌日は、首筋から背中にかけて真っ赤になり、炎症がひどくなった様に見えましたが、施術から2日もたつと赤い炎症はなくなります。目に見えて良くなっていくということはなかったのですが、今年の夏頃には、ステロイドを塗らなくてもいい日が増え、保湿ローションでさえ塗らない日が増えてきました。
今は、ステロイドも保湿ローションも塗っていません。皮膚のざらつきはまだ若干残っていますが、赤く炎症が起きることはほとんどなくなり、わりときれいな肌になりました。
皮膚科で最初に言われた「症状のコントロール」は、今は、症状がほとんど出ていないので、コントロールしなくてもいい状態が保てています。
最初に皮膚科医に「慢性GVHDは治りません」 と言われたのですが、これって「治ってる」または「治りかけている」状態じゃないのかと思います。「いえいえやっぱり治らないのよ」と言われるのなら、かなりいい状態で落ち着いていると言っていいでしょう。
整体に行ったから症状が治まってきたのでしょうか。整体に行かなかったら、まだステロイドを使っているのでしょうか。移植から1年9ヶ月たって、ドナーさんの骨髄とゆかっちの体がなじんだだけなのかもしれません。ただただラッキーなだけかもしれません。これは、誰にもわかりませんね、たぶん。
それでも、最近整体の先生に、「体がだいぶん温かくなってきましたね。」と言われたこともあって、通った効果はあったと私は思っています。ゆかっちも、施術を受けると気持ちいいと言いますから、リラクゼーション効果もばっちりですね~。
治療が終わって経過が順調だと、病院としてはすることがないのですが、QOL(生活の質)がよくないときは、何らかの助けがほしいものです。患者会の会報でも、ゆかっちの様に「入院保険金を治療後の民間療法代にあてた」と書いてらっしゃる方がありました。
ゆかっちを助けていただいていうのもなんですが、私は、自分の経験から (先日書いたこと以外にもいろいろとあるのですが)、ある程度西洋医学には限界があると思っています。中学の頃というともう25年位前のことなので、それからずいぶん診療の方法も変わってきたとは思いますが、それでもやはりそう思います。
人間が持っている自然治癒力を高めるには、西洋医学ではなく、代替療法の方が適しているのではないでしょうか。人によって病気もその経過もまちまちだし、代替療法にもいろいろあるので、その療法が自分に合うかどうかの判断も大切でしょう。特に、健康食品は、処方されている薬との相性があるので、注意が必要です。
でも、代替療法も万能ではありません。自分の病気や症状をよく理解して、西洋医学も代替療法も、それぞれの良いところをしっかり見極めて、うまく利用していけばいいのだと思います。
西洋医学と代替療法が、うまく手を取り合うというわけにはいかないのでしょうか。
アメリカでは、代替療法が医療として認められているそうなので、日本も早くそうなってほしいですね。
せめて、医療費控除の対象になってほしいな。