2003年11月8日(土)①


入院してから、3日目。あっという間に2日間が過ぎました。

普通に生活していたのに、気が付いたらドラマや小説の中にいるような感じです。

重い病気になって入院、治療をするなんていうのは、ドラマや小説の中の話だったのに、今や自分たちがその当事者になっているのです。

でも、これは現実。

それでも、私はまだ、その現実をしっかりと受け止めきれてなくて、おろおろとするばかりでした。


朝、研修医I先生が診察に来られ、採血。採血の結果がよければ、入院してからずっとしている点滴(脱水解消のため)はストップしますとの事。

3日連続で、採血だ。貧血なのに毎日血を採られるなんて、もったいない。でも、しかたない。


お風呂はまだ無理な様で、昨日に引き続き、看護師さんに体をふいてもらいました。

体ふきのあと、ルートは入れたままですが、点滴がはずれ、ちょっと身軽になりました。


お昼ごはんの前に、I先生が検査結果を持って来られました。


入院していても外来でも、血液検査の結果は、A4にプリントされたものをいただけるのです。

最初はちょっとびっくりしましたが、患者の方でも病状を把握しておくのに検査結果を知るという事は、大切な事ですね。


結果 は、


白血球  2,700

ヘモグロビン  6.2

血小板  66,000


とまずまずとの事。

ヘモグロビンの6.2は、健康な人と比べるとものすごく低い数字ですが、おとついの3.6よりはかなり改善されました。白血球も血小板も値は低いのですが、一昨日の様子を考えると、まあこんなものなんでしょう。

このころは、それぞれの適正な値がよくわからなかったので、先生がそう言わはるんならそうでしょうと、はいはいと聞いているだけでした。

プリントに印字されたWBCやHGBなどのアルファベットの意味がわからす、数字の単位もわからず、このときにI先生に説明してもらいました。


そして、I先生、思いもよらぬ言葉を発したのです。


「血液検査の結果がわりとよかったので、外泊できますよ。どうしますか。」


なんですと????外泊??


一昨日緊急入院したのに、もう外泊できるんですか?

「入院したときはものすごく状態が悪かったけれど、輸血等によりそれが改善されたので、今の状態なら外泊できる」んですと!!


急な展開に全くついて行けない私。外泊は、”できる”のであって無理にしなくてもいいと言われましたが、一体、どうしたらいいのかヽ((◎д◎ ))ゝ

お昼から、おばあちゃんが来てくれたので、相談。

のんすけはりんご狩り で明日にならないと帰ってこないけど、トムさんは見学会から夜に帰ってくるので、帰れるものなら帰ろうかという事になりました。