最近「相談現場 理解の深層」をテーマとして綴ってた

 

今回で6回目

 

“止められない脳”

“支えすぎる構造”

“巻き込まれる心理”

 

すべての根っこにある共通テーマ

 

その核になる「それぞれの人生」に触れて

 

いったんこのテーマは終わりにしよっと

 

 

 

依存でも、借金でも、再飲酒やひきこもりも

 

起こってしまうと

 

「またやった」「もう終わりだ」と

 

自分を切り捨ててしまう

 

 

 

だれど現場で何度も見てきた

 

人の価値は、行動の失敗とは無関係

 

何があっても、生き直す力は消えないって

 

 

 

ということで

 

本人・家族・支援者

 

それぞれが抱える“人生の線引き”について整理して〆よう

 

 

 

まず本人:行動と価値は別の軸にある

 

まず必要な視点は

 

「スリップしても、自分は終わりじゃない」という事実

 

 

回復は直線ではなく、行きつ戻りつしながら進む

 

螺旋階段のようとも言える

 

スリップも失敗も「その人の人生の一部」であって

 

人格の否定ではない

 

 

 

行動の結果を引き受けるのは本人

 

でも人格の価値を守るのも本人

 

誰かが代わりに守ることも、代わりに回復することもできない

 

だからこそ

 

本人の人生は、本人にしか生きられない

 

 

 

 

家族:背負わない愛情

 

家族が陥りやすいのは

 

「本人の人生の責任を、自分の責任と取り違える」構造

 

「ほっておいたら悪化する」

「支えなかったら私のせい」

 

この心理の正体は

 

“相手の力を信じられない不安”と

“巻き込まれ不安”の混合

 

家族が代わって背負うほど、本人の回復は遅れる

 

痛みの経験も、学びも、人生のハンドルも、

 

そもそも本人のもの

 

家族にできるのは

 

「任せること」

「境界を守ること」

「巻き込まれないこと」

 

この3つだけで十分

 

それは冷たさではなく、最も深い支援とも言える

 

 

 

 

支援者:“自分の安心”を仕事に持ち込まない

 

支援者にも同じ罠がある

 

「この人は私が見なきゃ」

「私だけは理解してあげられる」

 

これは支援ではなく

 

自己同一化

 

 

こうなると、支援は簡単にズレる

 

その瞬間から

 

相手の支援ではなく

 

“自分の安心の回収”が目的になる

 

 

 

どれだけ善意に見えても

 

軸がズレた瞬間

 

相手の自立を奪い、自分も疲弊し、現場は歪む

 

 

支援者に必要なのは

 

“境界”と“観察”と“冷静さ”

 

 

支援者がブレないとき

 

本人は本人の人生へ、

家族は家族の人生へ戻りやすい

 

支援者がブレた瞬間、その全員が歪む

 

 

 

 

 

そして最後に

 

「それぞれの人生」へ返すこと

 

 

 

最終的に大切なのは

 

本人・家族・支援者が互いの人生を

 

“奪わない”こと

 

 

 

本人は、自分の人生を自分に返すこと

家族は、相手の人生を相手に返すこと

支援者は、自分の人生を仕事に混ぜないこと

 

 

 

その線が守られたときに

 

回復のプロセスがようやく動き出す

 

 

 

人は誰かに巻き込まれながらでは生き直せない

 

かといって、孤独でも生き直せない

 

関係性の中で、自分の人生のハンドルを取り戻していく

 

 

 

だから最後に、これだけは書いておこう

 

 

何があっても大丈夫

やってしまっても、スリップしても人は終わらない

人生は、何度でも取り戻せる

 

そしてそれを取り戻すのは

あなたの人生を生きる

 

“あなた自身”

 

いつもありがとう

 

 

⑥相談現場理解の深層シリーズ

「それぞれの人生」それぞれが、自分へ戻るための残記

いったん最終回!

 

 

▼シリーズ「相談現場 理解の深層」

第1回:「リボにしちゃって」
 

 

 

第2回:「もう一回だけ」

 

 

第3回:「ほっておけない」

 

 

第4回:「支えずに支える」

 

 

第5回:「巻き込まれない」