ここのところ話題になっていた「ママ垢ルール」知らんぷり

余裕のあるツイートは控えろ、子育てに苦しんでる人に配慮しろみたいなやつ。筋トレの成果見せるなとか。


そんなルール初めて聞いたし不安

フォローさせてもらっているママ垢の方々も、そんな意見を言っている人はいなかった、むしろ、なにそれ?という反応が多かったように思う。

だってここTwitterだよ…?真顔


普段はママ垢以外の別垢も使っている身からしたら、そもそもTwitterってもっと殺伐としてるものという認識があったあんぐり

普段使いの垢は情報収集用で、あんまり発信・リプしない雑多垢であるというのもあって、こんなに相互にリアクションしあえるママ垢は面白いなぁー、と思うことが多い。


私は妊娠期のマタ垢を、そのままママ垢に移行して使っていて、妊娠週数が近い=出産予定日が近い人たちを主にフォローさせてもらっている。

安定期前の切迫流産なんて、なかなかリアルで人には話せない事情だったし…予防

はじめは情報収集を目的に、別にそんなに交流しないつもりでマタ垢を始めたから、適当に転がしてた垢を再利用したのだった。(なので垢名はもうちょいちゃんとつけたら良かったと、少し悔やんでいたりする)


…と、Twitterのマタ垢そしてママ垢を始めてしばらく経ったのだけど、ここでは私にとっての「いつものTwitter」とは少し別の居心地のよさを感じている。


この独特な空気感と居心地のよさ、なんとなく懐かしい感じもするのよな…とずっと思っていたのだけど、ようやくピンとくるものが分かった!

この居心地のよさ、女子高のやつだ…!



私は高校時代を北関東で過ごした。

ご存知の方もいるかもしれないが、北関東は公立高校の男女別学率が高い。私も多分に漏れず、別に名門でもなくありふれた、地域の名を冠した「〇〇女子高校」を卒業している。

そこで過ごした三年間の空気感に似たものを、マタ垢、ママ垢に感じているなぁと気づいた。


女子高といっても、都会の中高一貫の名門女子校とは、違う空気なのかもと思う。別に上品ではない。お嬢様とはほど遠い。

田舎なので入学の偏差値も特段高くなく、その地域で普通科の高校に行こうと思ったらそこ、という感じの高校だった。


少子高齢化が進み、過疎地でもある私の出身地域では、進学先は偏差値であまり細かく分かれることがなく、普通科に行くか、商業高校、工業高校、農業高校のどれに行くか、あるいは下宿して地域を出るか長時間通学をして、県庁所在地に近い都会の私立高校に行くか、、、という程の選択肢しかなかった。


そんな感じなので、私の通った女子高では、四年制大学を目指す子も、短大を志す子も、心に決めた専門学校を夢に見る子も、地元に就職する子も、そして卒業と同時に結婚してほどなく出産するといった子も、同じ教室で机を並べていたのだった。


共通点は「同じ学区域に生まれ育った同級生」そして「女子」である、というくらい。両親のバックグラウンドや経済状況もさまざまだった。

そんなコミュニティで生まれる不思議な一体感は、共学とはまた違うものだったんだろうなぁと想像する。


同学年には、ギャルも上品系の子も、パリピもオタクも、賢いクールな子も天然ボケの子も、そして私のようなぱっとしない芋もいるのだけど、みんな違ってみんないい、というのか、今風にいえば多様性を自然と受け入れて、それぞれをそのまま尊重していたように思う。容姿のこだわりも嗜好も異なるいろんな種類の同級生が同じクラスにいて、授業や体育祭、文化祭、合唱コンクールなど、普段の生活の各場面や行事によって、各人の得意分野ごとに、光があたる主役は変わっていく。その様は「僕のヒーローアカデミア」のようだったなぁとたまに思ったりする。


女子しかいなくて男性の目線が無いというのは面白いもので、いろいろと自由だった。

あー生理きそうーお腹痛い、痛み止めもってないー?とか、ナプキンちょうだいーみたいなやり取りも憚らずあったし、夏は暑いからって人目を気にせずスカートをバッサバサやったりしてた。椅子の上にはあぐらかいてたり、逆に冬には毛布みたいなひざ掛けを持ち込んで、モコモコにくるまって机で寝たりもしていた。


くだらない話もシリアス話もお下品もなんでもあり、時に夢を語り合うことも、感動する話に涙することも、もちろん愚痴を言い合うこともあった。 


卒業後の進路はもちろんバラバラだったので、それきり連絡を取っていない子もいる。けれど、一緒に過ごした三年間は、不思議な一体感をもって心に刻まれているのじゃないかと思う。少なくとも私はそうだった。


その後、進学した大学にもいろんな種類の人がいたけど、大学とはそういう場所だと思っていたし、同じ専攻であれば目指す先が近いので、共通言語があるものだった。


話が逸れたけど、マタ垢・ママ垢って、私が過ごした女子高のようだなと感じる。

いろんな人がいるし、いろんな価値観もある。

共通点は、女性であること、そして「近い時期に妊娠したこと」で、極端に言えば共通点はそれだけ。

住む地域も年齢も違うし、家族やパートナーとの関係もそれぞれ。


文化祭・体育祭や受験のように、出産を目指して意気投合して頑張る。

あけっぴろげにいろんな話ができて、下らない話で盛り上がる。時々シリアスな相談もする。

このグッズがいいらしいとかの情報交換もする。スタバやミスドやコンビニスイーツの新作が流行る。

マタ垢には本当にいろんな種類の人がいたと思う。私のように平々凡々な人も多いと思うけれど。実は…という人もいろいろいて、モデルみたいな人、インフルエンサー、バリキャリウーマン(結構多いと思う)、スーパー主婦、何らかの専門家(士業や研究者も)、デザイナーやマンガ家、起業家や個人事業主、…っぽいなと感じるフシがあったりした。

そんな多様な人たちが、女子高では「クラスメイト」で一括りになっていたように、マタ垢では出産予定日が近いというだけの共通点でつながっているのも楽しいのだと思う。

きっと皆、いろんな肩書きは隅に置いて交流していて、時々うれしい事があったり、困ったときにはその肩書きがちらっと見えるような場面もあるけど、深追いしない。共通点があったら話しかけちゃうかもしれないけど。


妊娠期間が終わり、出産を機にマタニティを卒業する時には、育児がはじまりそれぞれの進路に進むので、それ以降に気が合わなければバイバイする人もいるだろう。

ちゃんと確認していないけど、きっと離れたフォロワーさんもいるし、特に明言せずTwitterは辞めた人もいたように思う。それでいい。


マタ垢の流れからママ垢でも繋がっている人も多い。ママ垢になってから、面白いツイートやリプを見かけて新しくフォローさせてもらった人もいる。

出産自体も人それぞれ、育児も子の発達も人それぞれで、悩みも人それぞれなわけで、共感できるものは共感したいときにするし、違った意見は、そういう見方もあるのかーと受け流したり、万が一不快なら自分から離れる、みたいな使い方を今後もしていきたいなぁと思ったりする。


今日はそんなことを思ったりしたニコニコ