そんなわけで

過食スタート時期の26歳からの30歳くらいが

人生のドン底


バセドウ病と診断されるまでの

35歳から36歳までが

2回目のドン底


それ以外も

もちろんいろんなことがある。


恋をして、ズタボロになったり、

ランニングにハマり

フルマラソン大会に2回出場してみたり、

今思えば大した事ないこともたくさんある。


37歳の頃の職場で

ひとつの事に気がついた。


私が自分の部署の事務所にいたら、

破棄とさせる売れ残りのパンが

大量に、ごみ収集場所に

運ばれるのを目撃したのだ。


(私自身はパンとは関係ない部署だが

館内にパンを売っているところがある)


それを追ってみると、


ビニール袋に詰め込まれている

美味しそうなパンがたくさん


ただのゴミだ。

されど私には宝の山に見えた。


人目を盗み、自分のバックに詰めた。


法に触れる事だろうか?

廃棄物横領みたいな?


自分の人生の中で

これ以上ない、汚い好意だったが、

無料で美味しいパンが手に入るという

至福感が道徳感よりも勝ってしまった。


私は度々、ゴミ収取場に向かい、

パンを拝借するようになった。


だいたいの時間も把握するようになり、

紙袋いっぱいに詰めて来ることもあった。


これは明らかにいい行為ではないと思い、

ちゃんとパン屋さんに行って

購入した時期もあったが

これがタダで手に入るのかぁと思うと、


ますます

このおぞましく不衛生な環境で

下品な行為を止められなかった。


残飯に手を付けてこともあった。



そんな自分がイヤでイヤで

たまらなかった。


大体、パンが手に入るには夜遅くなので、

その後、夜中の1時くらいまで

食べ続けることも

多々あった。

もちろん

体重も増えた。


この時期も

私にとって

大きな「谷」である。



食べてる自分もヤだし、

残飯をゴミから拾う自分もイヤだった。



そんな生活が5年くらい続いただろか。


新しい心療内科の先生に出会った。


この出会いには

大きく感謝だ。