心療内科に行ってもらった病名が

「神経性過食症」


他の病気でも経験あるが、

病名が付くと

少し安心する。

あー私病気だったんだ。

じゃあしょうがないなって感じ。


ただそれが逃げ道だけのような

気がしてならないのも

否めない。


自分の食欲をコントロールできないという

不甲斐なさに落ち込んだ。



以前も記した事があるが、

最初の先生は、


どーにも楽観的で、

はいじゃぁ薬でも出しておきますねー

という感じ。


食べ物を食べると

脳が興奮して

もっと食べたくなるので

それを抑える薬と言われた。



今も飲んでいるが、

フルボキサミンと

ブロマゼパムだ。


効果は全く感じなく、

先生に伝えると

どんどん量が増えていった。


環境が変わり、別の先生に変わったとき、

ちょっと飲み過ぎだ。と

減らさせた。

MAX合計1日10錠は飲んでいた。



薬が増えても減っても

「飲んだから大丈夫」

と自分で言い聞かせ、

「飲んだから食事は終わり」

と唱え、

「飲んだから私の脳は正常のはずだ」

と誤魔化した。


しかし全く私の脳は言うことを聞いてくれず、

過食は続いていた。


「ひとり分」の目安がわからず、

量を選べる時は

「普通でお願いします」

と頼んだ。


人と食べた後は、

食べて終えて、相手と早く

バイバイしたくてたまらなかった。


ひとりになった瞬間にコンビニに駆け込み、

さっきご飯を食べたはずなのに

ゼロの状態から

食べ始める。

そして止まらない。


そんな事が続くと

人とご飯を食べることに

プラスを感じない。


再びひとり暮らしを始めていた私は

自分で

自分の分を

好きな量だけ食べれる事で

満足していた。

(パン屋さんに並んでいるパン10個とか

パン一斤とかホールケーキ丸ごととか余裕

脳みそは全く機能せず、

物理的に胃袋に入り切らず

吐く事も多々あり)





食費とゴミの量がおそろしくかさむ日々だった。





ダイエット専門の病院とか行ったりした。

27万円くらい費用がかかったが、

合わなくて途中解約した。

(糖尿病患者が注射を自分でする

細い注射針を

同じように処方された。

食欲は落ち着いたが、

同時に気持ち悪くなり、

体調は最悪だった。

強制的に食欲を奪われるので

虚しく、悲しく、涙がずっと出てた)



油だけ排出してくれるという

錠剤に手を出したこともあった。

トイレが油ギトギトになり、

肛門周りがぬるぬるになり

気持ち悪かった。

(効果はあったって事だね)



そんな私の35歳前に

ちょっとした転機が訪れた。


続く✋