きょんまこ1/2の雲水ノート -2ページ目

きょんまこ1/2の雲水ノート

日々旅にして旅をすみかとしたいが、そのためには稼がねばならぬ。
有給休暇にも限りがある。ああ、人生とはままならぬものよ。


禁断症状がでるのですよ、この街は。




金曜日の夜、ほぼ定時に会社を出て東京駅から東海道線に飛び乗る。「お腹空いた」
「早く麻婆豆腐食べたい」などと言いながら横浜に向かう時間の幸せなことよ。

ローズホテルにチェックインし、重慶飯店のルームサービスというルーティンコースを
愚直にたどり、麻婆豆腐に五目焼きそば、そしていつもの蛯球の代わりに、鶏肉とピー
ナツを唐辛子と炒めたものを注文した。

ふわんと柔らかい鶏肉、ぽりぽりピーナツ、そしてビリッとしっかり辛い唐辛子。たま
らない。


五目そばに酢と辛子がついていたことに食べ終わってから気づくというこれまたルー
ティンな失敗もきちんとやらかしつつ、何を食べても美味しい重慶飯店の安定感に満
足。

台湾の空港で購入した38度の白酒を持っていったのだが、こいつが香り云々以前に胃に
来るので、二口飲むのがやっと。もったいないが捨ててしまった。このようなこともあ
ろうかと、ワイン2本を持参している。こういう点では抜かりはない。


ケチった私が悪かった。確かに安かった。


翌朝は珍しく早起きをし、9時前に外に出た。いつもの謝甜記本店はまだ開店前なの
で、少々背徳めいた気持ちで二号店に向かう。白々しい朝日の中、第一ラウンドの客た
ちが食べているのを、第二ラウンドの客が待っているの図である。まだ9時だというの
に。出社前と思しき人もいる。

さて、いつもの野菜粥を食べたが、本店と比べると量が多く、出汁がかなり効いてい
る。食べ終わった後は腹一杯である。これは好みの問題であるが、本店育ちの私には、
あの出汁がふんわりじんわり滲むような腹八分目の粥の方が絶対的に好きである(二日
酔いならなおのこと)。やはり浮気はするものではない。


初めて見る朝の中華街は、納品の業者や仕込みのために出勤してきた人達の姿があるく
らいで静かであった。


香港路のようなごちゃごちゃした通りも、まあごちゃごちゃはそのままだが、静かであ
る。


いま思うと、朝の中華街にはゴミが落ちていなかった気がする。



関帝廟にお参りをする。


日中の大混雑が想像できないほど穏やかな空気が流れており、そのような中で関羽様は
じめ他の神様全員をほぼ独り占めできる。

とはいえ、すでに一、二、三、四・・・十人の人が参拝を済ませたらしい。


普段は気に留めることもない狛犬を見て気づく。子狛犬を抱いている!かーちゃんそっ
くり。


廟の屋根も、普段はじっくり眺めることはない。この機会によく観察すると、てっぺん
の二匹の龍の間にあるのは青い地球である。


地球の下には、虎、象、鶴などの空・陸の動物が躍動し、鯛やらイカやらの海の生物が
泳いでいるではないか。



おっとっとをこぼしてしまったみたいだが、地球上の生きとし生けるもので彩られた心
温まる屋根である。(”食材”を並べてるだけだったらどうしよう。)



そこかしこで開店準備が始まった。観光客もちらほらと現れる。今日もこの街にとって
忙しい一日になりますように。


昼前、大桟橋を見ながら赤レンガ倉庫に向かって散歩するが、この頃から日がギラギラ
と照り始め、汗ばむほどの陽気になった。

象の鼻テラスの屋上もすっかり春。




赤レンガ倉庫の前ではなにやらビールのイベントが開催されていたので、カタカナなの
に読めないし読む気もないドイツ語の名前のビールをピンクグレープフルーツで割った
カクテルを注文し、芝生の上で飲んだ。そんなことをしている内に、日が陰り急に寒く
なり始めた。暑いの寒いの忙しい。昼食は珍しく飲茶を予定していたのだが、気分はも
はや温かい汁物である。中華街に戻り、東園に入った。


雲呑麺を食べた。雲呑は平凡な気がしたが、モチモチの麺と濃すぎず薄すぎずの塩味
スープが進む。一滴も残さず飲み干した。




必ず覗く食材屋。


そして必ず眺めるこのコーナー。右奥に見える「サンザシ」、毎回毎回、どんな味がす
るんだろうと思いながら手に取るのだが、今日は私のつぶやきを耳にした店のおばちゃ
んが、「酢豚よ。酢豚だと思うといいわよ」。なるほど。これでサンザシとはご縁がな
いことになった(酢豚は苦手)。


ブラブラしていると、ぽつぽつと雨が落ち始めたので、「悟空茶荘」に入ってお茶にす
る。これだけ中華街に通っているにも関わらず、食べることに必死のあまりお茶をした
ことがない。たまには違った趣向もよかろう。

名前は失念したが、プーアール系のお茶を選んだ。店のおねえさんの流れるような手つ
きをまね、蓋をずらして茶葉を出さないようにお茶だけ湯吞みに注ぐ、というこれだけ
のことが上手くできず、あちちとなり、茶葉がどばっと出るわ、肝心のお茶はテーブル
にうわーっとこぼれるわ、いやはや茶芸というものは実は大変難しいのであった。


腹一杯にもかかわらずお茶請けに甘酸っぱ梅を頼んだら、お茶を頼むだけでドライフ
ルーツがついてくることを知り、心の中で舌打ち。




今日はベイスターズの試合があったらしい。青いユニフォームを着た人達がぞろぞろと
繰り出してきたのとすれ違いながら帰途につく。



本日の収穫:


今回は定例の福寿雪丸とカレーあられはスキップして、マーファール(同撥)とブラッ
クタピオカを購入。GWはすぐそこ!Bubble Teaが欲しくなる季節。


GW中、袋の口を開けたまま、気の向くままつまんでいたおやつ3点セット。左から、
ピーナツを固めた花生糖。京華樓の麻辣花生。「麻」は山椒のしびれ、「辣」は唐辛子
の辛さを表すのだそうだ。そしてあまずっぱ梅500g。どれも止まらん。

最後に頂好食品の花巻も買い込んだ。野菜炒めを挟んだり、ナンの代わりにバターチキ
ンカレーにつけたり、梅ジャムつけたり。





 
次回は戸越銀座(の近所)をお送りします。