京都雲龍院 寺庭婦人のブログ -31ページ目

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

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立夏の今日は まさに初夏の陽気で汗だくになりながら参道を登って来られる方がたくさん居られ  又、子どもの日 ということで周辺の神社からは 御神輿や武者行列が出て 町中は活気に溢れていたようでした。
子どもの健やかな成長を願う 端午の節句。うちの息子の初節句の時は「お寺の跡取り に武者飾り というのはどんなものだろうか?」と 考えあぐねていたところ、先代住職より 当時 マイブームにしていた川柳に 孫の名前を盛り込み  掛け軸にしたいという発案があり 作って貰いました。
[ 仏の子 真に生きよ 裕々と ] 
お蔭さまで おじいちゃんの願い通り のんびり まったり 裕々と成長中の息子は、 最近   朝の勤行 と 常に家の中に誰かが居る環境から逃れられる マンションでの一人暮らしに憧れている様子。先日、大学の近くで一人暮らしを始めた友達の部屋を 興味津々に覗きに行ったようです。手土産に 引越しそば と 胡麻豆腐を持参し、 あちらでは 冷蔵庫の中にあった 賞味期限ギリギリの卵で卵焼き、しなびかけた野菜で炒め物を 息子が作り 二人で食べたそうで…。「マンションの流し ってびっくりする程 狭いんだなぁ…。洗い物が溜まっていたからついでに洗ってきたよ」とドヤ顔。そんなにマメな事をして 友人の彼女に誤解を与える事態に陥ったらどうするのかと不安を覚えると  「シュシュ(髪飾り)を落としてくるような イタズラ はして来なかったから大丈夫!」と…。  やはり勇壮な 武者飾りタイプでは無かったことを確信しつつ、 仏の子 としての心の強さは 是非とも研磨してほしいと願う母なのでした。

ところで、二十四節気に拘った 京都の生活を美しく、 又 コミカルに描いた NHK BSプレミアム 「京都人の密かな愉しみ」がいよいよ 完結編として 5月13日(土) 夜9時から放送されるようです。 初回の放送は 2年前…。オムニバスドラマ「私の大黒さん」では雲龍院が舞台となり  [走り大黒天様] と [夜間拝観中はカレーが食べられない 我が家の実態] が一躍 有名となりました。
完結は 「桜散る」編 との事。題名からは ちょっと切ない結末が予感されますが、今回も 美しい映像とストーリーを期待しております。
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ゴールデンウィークも佳境を迎えております。今日は みどりの日 なのだそうで…。休日には縁遠い身としては「そのような祝日があったのか?」と驚きではありますが、先日 占いで 私のラッキーアイテムが [樹木] だと教えられ  雲龍院のこの環境に感謝しつつ 眩しい程の新緑を愛でた一日となりました。
今年も 連休に合わせて 迷いの窓 の奥の 西洋シャクナゲが咲いております。上の方に花が多く位置しておりますので 遠くから眺めるのもお薦めです。  [蓮華の間] の障子を全開でご覧になると良いのですが…  [しきしの窓] を見たい方もあるかと存じますので、周りの方とご相談の上 喧嘩なさらないように開閉して お楽しみ下さいませ。

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4月27日に 雲龍院で一番重要な法要である 如法写経会 が行われました。 この法要の日は不思議と晴天のことが多く、今年も 前日の雨が嘘のようにピカピカのお天気に恵まれ 山内住職様方やお写経会員さんが集われて10時に開始の鐘が響きわたりました。
「如法写経 の如法って何なのかしら? どう説明したら良いの⁇ 」と常々思っていたのですが、泉涌寺の学芸員さんに伺うと 「お経に書いてある通りにお写経をするんです。墨の一滴にも 仏様が宿っていらっしゃると考えて…。墨汁には 膠(にかわ) が入っているでしょ? 膠は動物の皮や骨が原料だから それはまずい!ということもあって、雲龍院は朱墨のお写経なのかもしれませんねぇ…。」 そう言えば 物入れに 竹の先を細かく割いた筆があったらしいのですが、動物の毛を忌避したのかもしれません。  さすがに こちらは使いづらくてお蔵入りになったのかしら…?
そもそも 雲龍院が写経のお寺となったのは 今から約630年前の南北朝時代、後円融天皇様が綸旨を下された事に由来致します。
内容は…
[ 如法写経は その功徳が深く、現世来世でこれ以上の善根があるだろうか。私は30余年の間(時に後円融天皇は32歳) さしたる悪業はしなかったつもりだが、そのかわりに特別の善事もしなかった。その為おそらく来世で苦を受け 万劫に輪転することであろう。そこで竹厳上人(初代住職)に命じて 雲龍院において 毎年欠かさずに如法写経会を謹行することをはじめ、逆修 (生前に死後のため供養すること)とする。]

つまり  [如法写経は 功徳ポイントが超 高いから 来世での幸せを望むのなら 是非 雲龍院で行うべきでしょ!]  といった感じでしょうか…?
かくして、皆様方は お得情報を教えて下さった後円融天皇様に感謝し 来世での安穏を祈りながら 真剣に お写経に励まれたご様子。書き上げたお写経は 御神輿で天皇陵へと運ばれ お納めし、書院に戻って 田毎さんの宗旦そば とお下がりの柏餅・お抹茶を召し上がり 現世での幸せも噛み締めて頂いたのでした。

今年の2月、住職は 密教の先生のお供で ネパールの寺院を巡って来ました。ネパールは 2015年 4月25日に大きな地震の被害を受けております。同じ仏教国として 同情の気持ちが強く、「復興出来ただろうか…?」と事ある毎に口にしていた住職。やはり 煉瓦が崩れていたり 壊れている場所はあったようですが 思いの外 活気があり お寺にはたくさんの信者さんが御参りに訪れていて 信仰を持つ人々の底力を感じたそうです。  
チベットやネパールに伝わっている 後期密教にも興味が向いている住職は 最近 先生とご一緒に渡航させて頂く機会も出来、コツコツ貯めた ポケットマネーでカメラを購入し、お寺の様子をたくさん 写真や動画で撮影してきて見せてくれました。大勢のお坊様がお経をあげている場面もあり 「法要中に撮影しても良かったの?」と聞くと 「いいよ! って言ってくれたから…」と。チベット語の「いいよ!」だったのか否か? 疑問ではありますが…。   あちらは とてもオープンな雰囲気で、犬なども お勤め中 トコトコ入り込み お坊様に配られたビスケットを分けて貰うのだそうです。お経のご利益とお菓子の 一挙両得ちゃっかり犬 を微笑ましく眺めたようでした。
そのような訳で、異国仏教のご利益 と カメラの 一挙両得ちゃっかり住職 は雲龍院の今春を存分に撮影し、小まめに私の携帯にメールして来ますので…(・・;) 添付致します。
石楠花 ・利休梅 ・ハナカイドウ が 今 見頃です。

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私の携帯で撮影した 悟りの窓からのハナカイドウ はこちら↓
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今週は3日間程 用事で留守にしていたのですが、帰ってみるとすっかり景色が変わっており 新鮮な気持ちでお庭を眺めました。
桜は満開。悟りの窓 からのハナカイドウ と山ツツジ が悟りの心を悦んでくれているようです。 所々に咲いている白い花は 利休梅。清廉な佇まいに心が惹かれます。
「今年のウグイスは自己主張が激しいわね…」 と思っていたら、そうそう  酉年 でしたね。
楓の新緑も 徐々に芽吹き始め 眩しさを感じます。
自然の変化を身近で感じられる幸せを噛みしめ 活力を頂いている私なのでした。
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開花が遅れていた桜ですが、昨日の暖かさで 一気に花を咲かせました。本堂の前が華やかです。

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ライトアップ拝観は 昨日で終了し、滑り込みセーフの桜を愉しんで頂きました。
「本堂の前で お抹茶が飲みたいのですが、さすがにそれはダメですよね…。」  と仰る方が続出しましたが…。これだけ 美しくて 静かなのですから 気持ちは分かります。…が!  やはり お断りしております。
先日、人気モデルの 斉藤アリスさんが [ときめきカフェめぐり] という本を出され その中で雲龍院のお抹茶を紹介して下さいました。 実は 掲載許可の申請を頂いた時、「お寺ですからカフェの括りに入れられるのは困る。」 と住職がお断りしたのです。 すると 斉藤さん ご本人からお電話を頂き 熱心な説得があって 言葉を足すという約束で 住職がオーケーした経緯がありました。 出版された本はとても可愛らしい表紙で、中身は素敵な文章と写真がたくさん詰まった作品。カフェめぐりのきっかけは 旅行先の現地の文化を知りたいという興味からで、観光客のための観光コースに 現地の人の日常があるのか?と疑問を持ったことから カフェに飛び込むという発案となったそうで…。
アリスさんの  雲龍院でのお気に入り特等席は [大輪の間]。本堂前での喫茶は日常に無いことを しっかりと見抜いていらした彼女に 頭が下がる私なのでした。
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4月に入り、今日は春の暖かさを感じる麗らかな一日でした。朝、「そろそろ玄関に置いてある毛糸の靴下はお仕舞いしても良いかしら?」と 受付に座りながら ぼんやり考えていると…。
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小鳥が靴下の毛糸をつむいでいる姿を発見! 巣作りの材料にするようです。
「なるほど! そういう 使われ方もあるのね‼︎」と感動しつつ、[お帰りの際には お戻し下さい]  が前提の靴下ですので  さっさとお洗濯、そして 収納させて頂きました。「小鳥さん、すんまへん…。他をあたって下さいね。」

今夜は暖かさもあり、ライトアップ拝観に来られる方が少し多めです。とは言っても「本当にやっているかと ビクビクしながら来ました〜。」と 皆さん口を揃えて仰る程度の混み具合…⁈  心静かに 春の幻想的な空気を愉しんで頂けているかと思います。桜の開花は遅れておりますが、ライトアップ日の延長はありませんので 悪しからずご了承下さいませ。(4月5日(水)まで)
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姫椿  [安寿姫]  と 三日月






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本日より4月5日(水)まで  春のライトアップ拝観を行なっております。
昨日とは打って変わり 冷たい雨の降る初日となり、大丈夫かと不安に…⁈  なりながらも 家族で満喫致してます。
勅使門横の枝垂れ桜 は開花には至っておりませんが、蕾がムクムクとピンク色に膨らんできているようです。摩耶紅梅が見頃、河津桜は終盤ですが頑張ってくれております。
お薦めは 玄関横の安寿姫という名の ひめ椿。お見落とし無く!
8時30分 受付止め  9時閉門致します。
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「お彼岸頃に見頃となります!」…と紹介している 河津桜と摩耶紅梅 は今年も期待通り咲いてくれております。 玄関横の姫椿や馬酔木の花も可愛らしく、境内の彼方此方で ワクワク感を得られます。
先日 新聞のインタビューで 仁和寺の 
立部祐道 門跡様が 「四季の中でどれが好きかと問われると 選べません…と答える。」「冬の寒さの中でも桜の枝は生きていて、春になるのを待っている。春夏秋冬どれも重要。何か一つにこだわりを持ってはいけない。」と話しておられ 感銘を受けました。
そう思って眺めると 花の一輪 一輪が愛おしく、 労いの言葉を掛けたくなる程 大切に思えてきます。
自身も 「私が!私が‼︎」と自己中心的になりがちですが、ご先祖様あっての私…。感謝しながら 自分の果たすべき役割をコツコツと地道に歩いて行かねば…  と自戒する気持ちに。 華やかさからも厳しさを学ぶ 律のお寺のお彼岸だったのでした。

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ちょうど 1週間前になりますが、BS朝日 [京都ぶらり 歴史探訪] という番組で 泉涌寺と雲龍院が紹介されました。
歌舞伎役者の 片岡孝太郎さんが来山され、住職の案内で本堂へ。後水尾天皇様から賜わった お写経机をご覧になったり お薬師様にお参りされたり…。霊明殿では 天皇様の御尊牌に手を合わせられて、歴代の皇室と泉涌寺との深い縁を感じていらっしゃいました。
収録打ち合わせの際には お写経をするシーンも撮りたい話もあったようなのですが、本山での撮影がかなり長引いてキャンセルに…。  確かに 泉涌寺では魅力的な場所が沢山 紹介されており、特に初めて 海会堂の中にまでカメラが入り  更に更に  明治天皇様の御念持仏 [ 文殊菩薩] 像が映し出されたのにはびっくり致しました。案内役の渡邊部長さんが大事そうにお厨子から文殊様をお出しすると 手を合わせて見つめていた孝太郎さんが感極まり 「私は昭和天皇様のお役を…  祖父は明治天皇様のお役をさせて頂いたことがありまして…」と涙ぐみ、渡邊部長さんもお隣りで 貰い泣きされそうな雰囲気。テレビを観ていた住職と私も 感動して鼻をすすってしまいました。   幕末から明治に掛けての激動の時代に 明治天皇様が小さな文殊菩薩様をよすがとされていた事実が嬉しく 又、歴代の天皇様の仏教への篤い信仰に泉涌寺が応えてきたという誇りを改めて感じて 背筋が伸びたのでした。