ちょうど 1週間前になりますが、BS朝日 [京都ぶらり 歴史探訪] という番組で 泉涌寺と雲龍院が紹介されました。
歌舞伎役者の 片岡孝太郎さんが来山され、住職の案内で本堂へ。後水尾天皇様から賜わった お写経机をご覧になったり お薬師様にお参りされたり…。霊明殿では 天皇様の御尊牌に手を合わせられて、歴代の皇室と泉涌寺との深い縁を感じていらっしゃいました。
収録打ち合わせの際には お写経をするシーンも撮りたい話もあったようなのですが、本山での撮影がかなり長引いてキャンセルに…。 確かに 泉涌寺では魅力的な場所が沢山 紹介されており、特に初めて 海会堂の中にまでカメラが入り 更に更に 明治天皇様の御念持仏 [ 文殊菩薩] 像が映し出されたのにはびっくり致しました。案内役の渡邊部長さんが大事そうにお厨子から文殊様をお出しすると 手を合わせて見つめていた孝太郎さんが感極まり 「私は昭和天皇様のお役を… 祖父は明治天皇様のお役をさせて頂いたことがありまして…」と涙ぐみ、渡邊部長さんもお隣りで 貰い泣きされそうな雰囲気。テレビを観ていた住職と私も 感動して鼻をすすってしまいました。 幕末から明治に掛けての激動の時代に 明治天皇様が小さな文殊菩薩様をよすがとされていた事実が嬉しく 又、歴代の天皇様の仏教への篤い信仰に泉涌寺が応えてきたという誇りを改めて感じて 背筋が伸びたのでした。