さて、今更ですが 年末年始のことを綴っておこうと思います。
平成最後の…ということもあり!? 大晦日は 拝観やお写経に来られる方がいつもより多いようでした。その中を 掻い潜るように 清水先生と石津先生が お正月華を、庭師の斉藤さんが 水琴窟の竹を新しく設えて下さり お鏡さんも立派にお供えされ お年越しの準備が万端 整った夕刻… 神職と僧籍を併せ持つ本山の石野さんが 大黒様に祝詞(のりと) を上げに 御参りに。お正月に向け小玄関にお出ましになられている 大黒様は益々霊験あらたかに 新春への気合いが満載に お見受け致しました。
前年は東京で [ぼっち正月] を過ごして後悔した娘が 帰省してくれた事は しめしめ…ありがたく、昨年は手抜き気味だった おせち料理作りにも ちょっと力が入りました。お重詰めと除夜の鐘の接待準備など NHK紅白を聴きながら済ませ 11時半頃、もう外には お人の気配が…。除夜の鐘 目当ての方が早々に来られ 列が出来始めた事に焦りを感じつつ 本山の鐘の音が一つ鳴るのを待ち、 住職と息子が読経の後 順番に鐘を撞き 煩悩を払って頂きました。玄関前では 熱々の 薄茶あられ の接待をし、賑やかに お年越しをしたのでした。
お正月の三が日、住職と息子は本山の[ 修正会 ] に出仕致しました。泉涌寺の海会堂で行われるこの法要は とても大切で かなりハードなお勤めなのだそうで、6年目の参加となる息子は 除夜の鐘の後に 自らバリカンで頭を丸刈りし、寒そうにしながらも 張り切って出かけて行きました。
雲龍院は元旦から通常通り… 凍える中でも お写経に来られる方が多く、毛糸の靴下 と 手を温める湯たんぽ が大活躍しました。 [ 雲龍院での働くお正月 ] を満喫した娘は 「明日から本業出勤なんだけれど…」と 清々しい疲労をみせつつも東京に戻って行き、住職と息子は 「五体投地で足がパンパンだぁ〜!」と。
走り大黒天様の御利益で 猪突猛進、 皆 元気にスタートダッシュした 平成最後のお正月だったのでした。