いよいよ梅雨明けし、夏木立にセミの鳴き声が賑やかに響いております。
昨日から 夏休みに入った学校もあるようで、「日本庭園の見方を研究していらっしゃい」と先生から課題を出されたという高校生が拝観に来られました。しっかりと本堂をお参りした後 畏まって書院でお庭を眺めている真面目な彼女達を見ると つい [おせっかいおばちゃん魂 ] がムクムクと作動してしまい、悟りの窓 やら 月窓の仕掛け、しきしの窓 からの切り取った景色の見方 等々 解説にくっ付いてしまいました。きっかけが宿題であれ、若い方がお寺に興味を持って下さることは嬉しいです。
梅雨の終わりかけだった先日、本山の宝物館で 山内寺院所蔵品の虫干し・燻蒸をまとめてして下さるとの事で 学芸員さんや若い僧侶の方々が運び出しにいらして下さいました。お軸等に加えて 古い和綴の書物や 昔の住職様が書き留めた書類も出てきて、 「この機会に内容も確認出来れば…」と 興奮気味の学芸員さん。雲龍院だけでなく 泉涌寺の歴史を知る資料にもなるとの事で、私もワクワクしながら見送ったのでした。ただ、虫干しされた宝物が返却された後のケアも大切との話で 「しばらく お天気と 宝蔵庫の温度・湿度を記録して下さい」 との課題が出され …。 久しぶりの[夏休みの宿題] に 童心に返り 張り切っている私なのでした。