文月 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

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7月  文月に入りました。 
今更の告白で恐縮ですが、月初めのブログに 「○月になりました」という出だしが多いのは ご朱印帳の日付けを間違えないように言い聞かせているからでして…。人間  半世紀も生きていると [ついうっかり] が増えるもので、朱印だけに集中出来れば良いのですが  お写経案内やら お茶出しやら 電話やら 来客やらと  次の動きの優先順位を気にしながら書いていると つい…。六月から七月には なかなか修正が効かないので 注意が必要です。
そんなこんなで 気を引き締めて迎えた梅雨真っ盛りの半夏生。今朝 山門を開けに行く為に 玄関を開けると 上から12センチ程のマッチョなムカデが降ってまいりました。  そう言えば ここへお嫁に来た次の日…。先代住職が 「実はあんたに 言ってなかった事があるのだが…」と深刻そうに切り出したのです。[もしや 住職に 隠し子でも居るのか?] と身構えたところ  「この家には 大きなムカデが出てなぁ…」と。風変わりな お舅さん だと苦笑しましたが、その後 何度 その事実に悲鳴を上げたことか…。とは言え、25年も経つと こちらも ふてぶてしく成長し、かすめ落ちて 外に向かって必死で逃げていくムカデを 平常心で 見送ったのでした。
そんな 朝から湿気たっぷりの 今日は 汗だくでお参りに来られる方が多く、冷たいお茶を用意し 自由に召し上がって頂きました。ひと呼吸置くと 雲龍院には涼しげな仕掛けがたくさん詰まっている事に気付いて頂けるかと思います。お庭には小さな桔梗の花が奥床しく咲いており、玄関や本堂前の 大きく育った蓮の葉には滴が溜まり クルクルと滑り落ちる光景が可愛いらしいです。
清水先生が玄関に活けて下さった 紫陽花 は 目に涼を呼び、私には 小屋から犬が顔を覗かせているように見えるので 内緒で [ポチ] と呼んでおります。
水琴窟も 大変な人気で、義母 手作りの座布団に座り 竹にじっと耳を傾けていらっしゃる方が多く見受けられました。
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