実は 悩みのタネになっておりました。 毎年 鐘を突きに来られた方に おぜんざい のお接待を… もう随分長く続けてきましたが、今年は就職して東京に行った娘に頼ることが出来ず 人手不足だから無理かな?と。 「お接待だから無しにしても良いのだろうけれど… 寒い中をわざわざ来られるのだから 何か用意しておきたいよねぇ…」と 住職や義母を巻き込んで あれこれと策を練っていたところ、実家のお寺で団体参りがあった時に [うす茶あられ] をお出ししていて喜ばれていた事を思い出し 取り寄せてみることに致しました。温かいグリーンティーにぶぶあられ が入っている飲み物で、甘くて身体があたたまります。
大晦日は11時30分には般若心経が唱えられ 住職と息子が最初の鐘を突き、私は準備万端で待ち構えておりましたが お人がまばらで …。「まさかの 身内ばかりで108つ鳴らす展開⁈」と息子が大声で心配を口にする頃 、 ライトアップの行燈をたよりに ぞろぞろと参道を上がって来られる人影が…。
泉涌寺山内には鐘楼が 本山に2つ、観音寺さんに1つ、雲龍院に1つ あり、4箇所で煩悩が落とせるので 悩み多き一年を過ごされた方にはベストスポットなのです。
鐘の音を聴きながら 大黒様の前で うす茶あられ を飲まれる皆さまの笑顔が 印象的で、「お接待が出来て良かった…」と安堵。 ほぼ 108に近い数で行列も切れ、最後は私も 思い切り鐘を突いて 悩みのタネを吹き飛ばしたのでした。