如法写経会法要 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

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京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

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新緑の美しい 4月27日に 如法写経会法要 が行われました。当初の天気予報では 降水確率70% 。 「天皇御陵まで御輿でお写経を運ばなければいけないのに 困ったなぁ~」と 住職も一週間程前から天を仰いでおりましたが…。 私の統計によると、雲龍院の龍が注目されたり、悦ばせることがあると 嬉しくて雨が降るようで!  先日から 玄関前の龍の衝立付近を綺麗にリフォームした事が 却って仇になったかと  ヒヤヒヤ致しましたが、そこはお薬師様の御力でなだめて頂き  暑くもなく 寒くもない 絶妙な曇り空のお天気を頂戴いたしました。
如法写経会は 泉涌寺長老様 はじめ 山内のお寺さん方 そして 写経会員さん一同がお写経に取り組む 全員参加型の なかなか忙しく厳かな法要です。職衆のお坊様方は特に 激しい所作やお勤めが盛り沢山あり 、これを連綿と伝えられてきた事に 毎年 感動して拝しております。お写経を乗せて 静々と御陵に向かう御輿を見送りながら 未来へ伝承する使命感をひしひしと感じていたのでした。
御陵から戻られた参列の皆様方は  書院にて 宗旦そば と お抹茶 .お菓子を召し上がりながら ほっこりと寛がれ…。その時 8匹程の猿が書院の屋根に現れ  「障子を閉めて~!」と叫んだ時には もはや遅く、一番大きな猿が進入して 柏餅を1つ盗み去り 大騒動となりました。とはいえ、一つの柏餅を 分け分けして 子供の猿に与えていた という目撃情報に ほのぼのとした空気も流れ、盛り上がりのまま如法写経会法要は終了したのでした。
皆様が帰られた直後、ぱらぱらと雨が降り出し…。 龍も 後円融天皇様も 御満悦の雨なのかと 空を見上げながらホッとため息の私なのでした。
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