3月の涅槃会に 泉涌寺の仏殿に掛けられた
大きな涅槃像が作られてから今年で299年、来年は300年になるのだそうで 「それは大変ね!」と 他人事に思っておりましたら 「 雲龍院さんの宝物はこの時代の物も多いので 続々と300年の節目を迎えますよ。」と教えられて 「なるほど!」と思いました。「300歳 おめでとう~」とお祝いしなければいけない宝物もありますが、大抵は 傷みを補修しなければならない年代に丁度 当たっており・・・ 住職が 常に「修理!修理‼︎」と騒いでいるのも むべなるかな なのですね。 「我々の代で 楽に暮らそうと思うのは 大間違い!」と腹をくくり、 出来る範囲で維持・管理業に邁進致します!
・・・ということで、玄関前の塀を 現在修理中です。こちらも 江戸時代初めの大改築の際に建てられ 何度か手が加えられてきたようですが 、土台にガタつきがきているのです。瓦屋さんのお話では 3種類の瓦が混っているそうなので 100年周期で補修されてきたのでしょうか・・・。今回は 使える木柱の部分は残して、 現在の風合いを損なわないように施工されるようです。目隠しの隙間から見える作業は興味深く、塀だけに「へぇ~・・・⁉︎」と感心しながら観察するのも楽しいものです。
皆様には しばらくの間 ご迷惑をお掛け致しますが 100年に1度の大事業ですので 何とぞお許し下さいませ。