秋の特別拝観の期間は忙しくて 雲龍院の敷地内から一歩も出られなくなる事も 私のストレスの一つとなります。昨年はイライラが顔や口調に出ていたようで それ以来、出入りの業者さんが オドオドと かなり距離を置いて喋ってくれるようになってしまいました。本山の若い僧侶 D君は「顔、恐いですよ~! 歳をとると形相が元に戻らなくなりますから~ 気をつけて下さいよ~(・o・) こんな事を言ってくれるのは 僕しか居ないでしょ? 優しいよね~?(^○^)」 と…。 結婚もしないで 日夜 修行に励んでいる名僧の助言に ふき出すやら 恥ずかしいやら…。今年は肝に銘じ なるべくスマイルを心がけたつもりです。
そんな妻の改心に気付く筈も無い住職は この時期、 大きな身体をひたすら低姿勢に保ち 私の顔色を伺ってくれております。 夜に団体が重なる時には 夕食を作る事も不可能になるので 「忙しくなる前にお弁当を買いに行ってくれる?」 とお願いすると 「後で行ってくる…」と。 私のこめかみがピクピクと微妙に動いた事を察知すると娘に 「お母さんは 倒れそうなくらい空腹なのかもしれない!」と話し…。解釈の誤りを必死に説明しながら 「父の性格に似なくて良かった… でも 母のせせこましさを受け継ぎたくも無い…」 と思い悩む娘なのでした。