先日 拝観に来られた方に 「雲龍院内の御陵に明治時代、砲術指南役をしていた 清水介左衛門 という人が葬られている と聞いたので お参りしたいのですが…。」 と訊ねられました。 皇室の御陵内に一般人が葬られる事は有り得ない旨を説明致しましたが、[順子(よりこ)内親王様の前に埋葬された] という記述があるのだそうです。
写経会法要 の最中にその事を思い出し、皇室の事に大変詳しい 本山 学芸員の石野さんに伺ってみると やはり 考え難い事で、たぶん 奥の一般墓地の方であろうとの結論になりました。ところで、順子内親王様は 孝明天皇様と英照皇太后様との第一子のお姫さまでしたが 3歳位で亡くなられたのだそうです。母君の英照皇太后様は悲しくて 悲しくて 度々 雲龍院へお参りの為 行啓になられたそうです。雲龍院には幼くして亡くなられた皇族様が何方か祀られており「泉涌寺や雲龍院で供養されている方は幸運で、後ろ楯が弱い為に 選から洩れて 現在 廃寺となった場所に葬られている可哀想な方々もおられます。」と…。
英照皇太后様、 昭憲皇太后様、近代の皇后様方 は 養蚕への関心が高く、製糸業の発展にご尽力遊ばされたとか…。折しも 富岡製糸場が世界遺産登録された嬉しいニュースを聞くと、 「皇子(女)達の供養の方は頼むわね!」 と仰せになられているような気がしてまいりました。
「英照皇太后様、 大丈夫でございます! 泉涌寺のお坊様方は しっかりとご供養申し上げております。どうぞ ご安心下さいませ!!」