追悼 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

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京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

三笠宮寛仁親王殿下のこう去は 私にとって大変にショッキングな出来事でした。 こちらに嫁ぐ前、寛仁親王家に侍女として上がっておりました。プライベート部分に関わるお仕事ですので 私共は空気のような心構えでお仕え申し上げておりましたが、殿下方は何かと御心にかけて下さり 無礼講の席では楽しいお話をたくさん給わり 冗談に大笑いすることも度々ございました。
葬儀(斂葬の儀)までの一週間、お手伝いに参邸し、殿下のお棺をお見守り申し上げる [祗侯(しこう)] を夜中、 職員と旧奉仕者が交代でさせて頂いておりました。 懐かしいメンバーが 続々と集まってくると 昔ばなし 思い出話が始まり、 殿下とご一緒の座談会 の雰囲気となり…。本当のお通夜の 祗侯 まで、 夜な夜な 静かな盛り上がりが繰り広げられていたのでした。
ご奉仕を終えて京都に戻ると 脱力感や疲労などで 抜け殻のようになってしまい…。 「ユミさんも 寄る年波には勝てねぇな!?」 と… 3年程前に 宮様にお目もじがかなった際に賜ったお言葉を 寂しく思い出しているのでした。