如法写経会法要 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

27日に 如法写経会 が行われました。 毎月27日は 写経会員さんが集い 写経会をしているのですが、特に4月は泉涌寺の長老様を戒師に仰ぎ 山内寺院のご住職様方も式衆として修法されます。
後円融天皇が写経の功徳をご信奉になり 発願され 綸旨を下されたことに由来しますので、当院の如法写経会は約620年以上の歴史があります。法要の内容は時代と共に変化しているようで 住職の記憶の範囲でも 以前は3日間の行事で 十二単衣の方の舞が入ったり 法要後 白いお抹茶?! のお席があったり…。 とは言え 僧侶の式次第はずっと変わらず、毎年 古い経本を見ながら 確認・打ち合わせをして臨まれていらっしゃいます。 散華で堂内を清め 天皇様が墨を摺られる為の清水を井戸に汲みに行き 北朝天皇様方の回向をし マスクを掛けて法華経のお写経が始まり… 所作の一つ一つに意味があり、私はそでに控え 感心しながら眺めておりました。 参加者の方々には 一連の流れを書いてお渡ししているのですが、皆さん 自分のお写経に必死のご様子。 新緑が輝き 鳥のさえずりがこだまする中、お写経の為の静かな時間が流れてい
たのでした。
法要後の 宗旦そば はさぞかし 美味しかったに違いありません!!