昨年の春、[大石順教尼作品展]の特別拝観が雲龍院であり、その時 順教尼を尊敬し 支援されている 書家の 楠天然さんが何日間か宿泊されました。
[テンネンさん?!] なんて…初めは冗談かと思ってしまうお名前ですが、控えめで きちんとされており とても爽やかで すごくお若いのかと思っていたら 随分と大きなお子様がいらっしゃるそうで…。年齢不詳のとても楽しいお方でした。
そのご縁で 時々 お訪ね下さるのですが、ちょうど[蓮華の間]に掛っている お軸と額 の書が読めず 困っていたので相談すると、楽しそうに書き移し「宿題にさせて下さい~」と言って下さいました。
個展があったりして お忙しくされていたようなのに お正月明けに大きな封筒で解読書が送られてきて 「なかなか難しいもので 竹図の讃 の方が読めません。ここらで甲をぬがさせて下さい。力不足です。」との手紙が添えられておりました。 甲の着方 すら分からない私は ひたすら 天然さんに恐れ入ってしまうのでした。